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最終更新日:2024年10月1日
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科学技術史特論IV
20世紀における物理学の展開:理論・実験・社会
20世紀の歴史を語る上で,物理学の役割を無視することはできない.他方,物理学の歴史を語る上で,20世紀という時代を蔑ろにすることも許されない.実際,物理学は20世紀のあいだに長足の進歩を遂げ,相対性理論や量子力学に代表されるように,我々の基本的な世界観を変革した(そしてし続けている)のみならず,多額の国家予算が投入されるひとつの制度ともなった.また,物理学は数多くの技術的な応用を生み出したが,それは正の側面のみならず,原子爆弾に象徴されるような負の側面も抱えている.この講義では,カーオ『20世紀物理学史:理論・実験・社会』(名古屋大学出版会,2015年)を輪読することを通じて,このような物理学の展開を概観し,また各自の興味を掘り下げられるような入口を提供したい.
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