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最終更新日:2024年10月1日

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科学技術史特論IV

20世紀における物理学の展開:理論・実験・社会
20世紀の歴史を語る上で,物理学の役割を無視することはできない.他方,物理学の歴史を語る上で,20世紀という時代を蔑ろにすることも許されない.実際,物理学は20世紀のあいだに長足の進歩を遂げ,相対性理論や量子力学に代表されるように,我々の基本的な世界観を変革した(そしてし続けている)のみならず,多額の国家予算が投入されるひとつの制度ともなった.また,物理学は数多くの技術的な応用を生み出したが,それは正の側面のみならず,原子爆弾に象徴されるような負の側面も抱えている.この講義では,カーオ『20世紀物理学史:理論・実験・社会』(名古屋大学出版会,2015年)を輪読することを通じて,このような物理学の展開を概観し,また各自の興味を掘り下げられるような入口を提供したい.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08D1020
科学技術史特論IV
稲葉 肇
S1 S2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
テクストは全29章から構成されている.その中から担当者を決め,1回につき1章分を扱う.
授業の方法
各自が希望する章を担当・発表する.適宜講師が補足を加え,参加者と議論する.内容が参加者にとって難解であると予想される場合には,かなりまとまった時間,講師が補足的な講義をすることもあり得る.
成績評価方法
発表の内容および議論への参加状況による.
教科書
ヘリガ・カーオ『20世紀物理学史:理論・実験・社会』(名古屋大学出版会,2015年).授業で扱う分については講師が用意する.
参考書
授業中に指示する.
履修上の注意
物理学の知識は(あった方が望ましいのは確かだが)要求しない.むしろ,多様なバックグラウンドを持った学生の参加を希望している.