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最終更新日:2024年4月22日

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科学技術史特論II

科学技術と現代社会:協力と対立の諸相
19世紀後半から20世紀を越えて現在にいたるまで、科学は技術に応用され、社会を大きく変革してきた。それとともに、科学研究活動は国内の研究教育制度が整備され、国外では国際協力の体制が作られてきた。またその一方でそのような科学の研究体制は20世紀の二つの世界大戦の帰趨に影響を与えるとともに、大戦から深刻な影響を受けてきた。本講義ではこの19世紀末から21世紀初頭までの言わば長い20世紀における科学の発展に関して、特に物理学・地球科学などの分野に注目し、重要な科学的発展を概観しつつ、科学研究の国際協力のあり方、科学の戦争や軍事技術との関わりなどについて見ていく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08D1018
FAS-DA4B25L1
科学技術史特論II
橋本 毅彦
A1 A2
未定
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
次のようなトピックを取り上げる予定である。 測地学と度量衡の国際標準 地磁気観測と国際協力 第一次世界大戦と科学動員 科学活動における国家主義と国際主義 第二次世界大戦と科学動員 核兵器開発 加速器の開発 冷戦期の科学 気象学と高層気象観測 国際地球観測年 温暖化研究の歴史背景
授業の方法
日本語あるいは英語の各回のトピックに関連する一次・二次史料を配布する。 各回で、講義、文献の紹介発表、ディスカッションを行うようにする予定である。 受講者に分担して二次史料の文献の発表をしてもらう予定だが、英語の文献については分量が多くないように配慮する。
成績評価方法
授業への参加と期末レポート
教科書
指定しない
参考書
以下の和書・洋書の一部を授業で取り上げる予定である。他の参考となる文献は、授業で適宜取り上げたり情報提供したりする。各文献の授業で取り上げる箇所については、授業で配布する予定である。 古川安『科学の社会史』(ちくま学芸文庫、2018年) 佐藤靖『科学技術の現代史』(中公新書、2019年) 永田武他編『地球観測百年』(東大出版会、1983年) S.W.レスリー『米国の科学と軍産複合体』(緑風出版、2021年) S.R.ワート(増田耕一他訳)『温暖化の<発見>とは何か』(みすず書房、2005年) John Krige, et al. eds., Science in the Twentieth Century (London: Routledge, 1997). Hugh R. Slotten, et al. eds., Cambridge History of Science, vol. 8: “Modern Science in National, Transnational, and Global Context” (Cambridge: Cambridge University Press, 2020).
履修上の注意
特になし