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最終更新日:2026年10月16日
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応用倫理学概論[科学技術論コース]
私たちは日常の中で「~するべき」「~するべきではない」、あるいは、「~あるべき」「~あるべきではない」といった判断を積み重ねています。たとえば、「大学のレポートの作成に生成系AIを使うべきではない」とか、「若いうちの苦労は積極的にするべきだ」といった文言は日々耳にすることかと思います。私たちの価値に根差すこれらの判断に関して研究する学問分野を倫理学といい、その中でも、私たちの現実に起こる出来事などについての倫理的な判断を検討する分野のことを”応用倫理学”と呼びます。
本講義では、この応用倫理学について中心的に取り扱いますが、応用倫理学はその検討する現実問題の分野に応じて、さらに下位のカテゴリーを持ちます。たとえば、「積極的安楽死は認められるべきか?」や「日本国内で代理出産は認められるべきか?」といった人(や動物)の生命に関する倫理的んだ問題を扱う生命倫理、「たとえ人間にとって有害な生物であったとしても絶滅は避けられるべきか?」のような問題を扱う環境倫理、他にもドーピングなどスポーツの場面での倫理的な判断を検討するスポーツ倫理など、人の営みや実践の種類の数だけ”○○倫理学”は存在します。
また、応用倫理学において示される判断にはその基準が存在し、その判断の基準自体の妥当性や理論化について検討する倫理学の分野が規範倫理学です。本講義では、応用倫理学への適用を念頭に基本的な規範倫理学の理論についても紹介します。加えて、これらの倫理的な営み自体の正体について考えるメタ倫理学についても一部触れていきたいと思います。
このように本講義では、多様な応用倫理学の問題について講義とディスカッション通じて学生一人一人が向き合うことを目的とし、そのための補助的な知識として規範倫理学やメタ倫理学についても説明していきます。最終的には、倫理学全体の営みを理解しながら、多様な応用倫理学の問題に気づき、応答できるようになることを目指します。
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