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最終更新日:2025年4月21日

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特殊講義「武力紛争法・国際人道法」

戦争にルールがあるということはどういうことなのか
武力紛争(戦争)に適用可能な国際法の基本知識を習得することで、日々報じられるロシア・ウクライナ紛争や中東・アフリカ各地での紛争をはじめとした世界中の武力紛争について分析し、さらにそれを「自国の問題」として考えるための法的視野を涵養する(これは経済安全保障ないしグローバルサプライチェーンのあり方を考える上で日本のビジネスにとってもますます重要となるだろう)。なお、本科目で扱わなかった武力紛争法規則については、公共政策大学院開講科目「武力紛争と法」で扱うため、この分野の知識を体系的に学びたい学生は、同大学院科目を(大学院学生については)履修または(学部学生についてはオンラインまたは対面で)聴講するのが望ましい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C321684
FAS-CA4U17L1
特殊講義「武力紛争法・国際人道法」
黒﨑 将広
A1 A2
未定
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
第01回 武力紛争法とは何か――その存在意義 第02回 武力紛争の分類――国際的武力紛争と非国際的武力紛争の区別 第03回 武力紛争法の適用の開始と終了 第04回 武力紛争法の妥当基盤――国際的武力紛争法規と非国際的武力紛争法規の構造的相違、軍事的必要性と人道性 第05回 交戦者と非交戦者(1)戦闘員 第06回 交戦者と非交戦者(2)非戦闘員、文民、子ども兵士、傭兵、間諜、不法戦闘員(非特権的交戦者) 第07回 害敵(戦闘)方法(1)攻撃規則① 伝統的枠組みと現代的枠組み 第08回 害敵(戦闘)方法(2)攻撃規則② 無差別攻撃の禁止――区別原則、比例性原則、予防原則および指揮官の責任 第09回 害敵(戦闘)方法(3)その他の方法:背信行為・奇計、諜報活動、捕獲・押収、戦時復仇等 第10回 害敵(戦闘)手段(1)通常兵器、人工知能(AI)その他自律型致死兵器システム 第11回 害敵(戦闘)手段(2)大量破壊兵器 第12回 武力紛争犠牲者保護(1)傷病者、死者・行方不明者、捕虜 第13回 武力紛争犠牲者保護(2)文民、人道援助
授業の方法
対面の講義形式で行う(初回の講義から対面で行う)。リアクションペーパー等を通じた質疑応答のやり取りの機会も活用する。
成績評価方法
期末試験を基礎としつつ、平常点(出席点ではなく、リアクションペーパー等を通じた講義への積極的な参加に対する評価点)を加味する。
教科書
国際条約集(有斐閣)。ただし、過去5年以内のものが望ましい。
参考書
(1) 黒﨑将広他『防衛実務国際法』(弘文堂、2021年)。 (2) ICRC, How Does Law Protect in War?, at <https://casebook.icrc.org/***** (3) ICRC, International Humanitarian Law Databases, at <https://ihl-databases.icrc.org/***** (4) US Naval War College, Stockton e-Potal, at <https://usnwc.libguides.com/***** その他の資料については必要に応じて適宜指示する。
履修上の注意
国際法の基礎的知識がない学生も大歓迎だが、教科書等で自発的に講義内容の理解を補うことが望ましい。本科目は講義形式を採用するが、履修者には積極的な質問や議論への参加が期待される。なお、他部局(研究科・学部)に所属する学生の履修または聴講も歓迎する(聴講の場合には、指定のemailアドレスを通じて事前に連絡を頂けると助かります)。
その他
本科目は105分x13回+期末試験の講義です。初回から対面方式で講義を行いますが、本郷等の他キャンパスの学生向けにオンライン方式も併用する予定のため、初回に限り、駒場キャンパスの学生にもオンライン参加を認めます。本郷キャンパスの学生につきましては、駒場で行われる期末試験を対面で受験することを条件に、オンラインでの参加を認めます。なお、オンラインで参加する場合には、開始前に余裕を持って入室して下さい(授業開始後は、講義に集中するため、入室許可がほとんどできなくなります)。