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最終更新日:2024年10月1日

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特殊講義「現代ヨーロッパ政治」

現代イタリアの政治/Contemporary Italian Politics
現代イタリアの政治について、政党政治、選挙、議会政治から司法政治、政治経済など重要な分野の特徴を学びます。
 イタリアの政治は、1860年代の統一国家の成立、大戦間期の独裁、第2次世界大戦後の敗戦国からの復興と一党優位体制の成立、東西冷戦終結後の戦後体制の激変など、日本の政治と多くの共通性を有しています。また、イタリアの政治は政党政治や選挙制度に関する理論を生み出した宝庫として、比較政治上も重要な位置を占めています。
 本講義では、イタリア政治を日本や先進国との比較政治的観点かあら感が会える意義を説明した後、政治制度の設計の基本となる憲法のあり方から始め、政党、選挙、執政、議会、司法、地方政治、政治経済の各領域を扱います。必要に応じて、イタリア社会、文化、歴史についても触れるので、イタリア政治を考える面白さを学んでください。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C321683
FAS-CA4U17L1
特殊講義「現代ヨーロッパ政治」
伊藤 武
A1 A2
金曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1. オリエンテーション(講義の目標と概要) ・授業の進め方/イタリア政治の比較政治的重要性 2. 統治制度の枠組:共和国憲法の政治制度設計の特徴 ・新しい議会制民主主義の立ち上げのため、多様な左右勢力を包摂するよう設計された権力分散的な国制の成立と特徴の理解 3/4. 政党政治(1)  第1共和制 ・第1共和制(1940年代後半〜1994年)の政党/左右の主要政党の特徴と政党システムの性質 5/6. 政党政治(2)  第2共和制 ・第2共和制(1994年〜現在)における主要政党の特徴と政党システムの性質/特にポピュリスト政党など、新しい政党と 7. 選挙政治(1)  選挙制度 ・第2次世界大戦終結後の選挙制度と選挙制度改革、その政治的・政治学的意義 8. 選挙政治(2)  投票行動 ・有権者の投票行動の特徴とその変化 9. 執政政治:議院内閣制と大統領 ・内閣・首相の役割、政府・議会関係、大統領の位置付け等 10. 議会政治:均等な二院制の課題 ・権限の等しい二院制の関係や近年の改革 11. 司法政治:政治化する司法・司法化する政治 ・戦後における司法の独立の意義、司法の政治化や政治の司法化の理解 12. 政治経済:資本主義の多様性・福祉政治 13. まとめ
授業の方法
(1)授業形式:講義を基本とします。 (2)事前課題:毎回論文1本程度を読んで、概要とコメントを含むレジュメを提出してください(授業前日まで)。 (3)事後課題:各回のテーマに関する短い考察や関連調査課題を提出してください(次回授業前日まで) (4)質問:講義中や前後の質問を歓迎します。 (5)最終課題:講義に関連するテーマのレポートを作成・提出してもらいます。
成績評価方法
・事前課題:30%(3点✕10回程度) ・コメントシート30%(4点✕10回程度) ・レポート40%:
教科書
・伊藤武「第6章 イタリア」網谷龍介・伊藤武・成廣孝編『ヨーロッパのデモクラシー[改訂第2版]』ナカニシヤ出版、2014年  - 授業前後や授業中にも参照します。購入または、6章部分のコピーを入手してください。 ・伊藤武『イタリア現代史』中公新書、2016年  - 事例説明の補足で利用します。図書館で参照するか各自で入手してください。
参考書
・テーマごとに授業中に案内します。
履修上の注意
・授業参加希望者は、10/4(金)の初回ガイダンス(オンライン)に必ず参加してください。 ・受講をお考えの方は、10/1(火)13時までに、担当教員にメールでその旨を連絡してください。折り返し初回ガイダンスのZoomミーティングに関する情報をお送りします。 ・予習や復習も含めて、適切なコミットメントをお願いします。 ・やむを得ない理由で不参加の場合も、事前連絡の上、課題について必要な期間内に提出するようにしてください。