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最終更新日:2024年4月22日

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特殊講義「現代ヨーロッパ政治」

現代イタリアの政治/Contemporary Italian Politics
現代イタリアの政治について、政党政治、選挙、議会政治から司法政治、政治経済など重要な分野の特徴を学びます。イタリア政治についての知識はもちろんn
 イタリアの政治は、1860年代の統一国家の成立、大戦間期の独裁、第2次世界大戦後の敗戦国からの復興と一党優位体制の成立、東西冷戦終結後の戦後体制の激変など、日本の政治と多くの共通性を有しています。また、イタリアの政治は政党政治や選挙制度に関する理論を生み出した宝庫として、比較政治上も重要な位置を占めています。
 本講義では、イタリア政治を日本や先進国との比較政治的観点かあら感が会える意義を説明した後、政治制度の設計の基本となる憲法のあり方から始め、政党、選挙、執政、議会、司法、地方政治の各領域、その応用として経済政策・社会文化政策を扱います。必要に応じて、イタリア社会、文化、歴史についても触れるので、イタリア政治を考える面白さを学んでください。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C321683
FAS-CA4U17L1
特殊講義「現代ヨーロッパ政治」
伊藤 武
A1 A2
未定
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
第1回  オリエンテーション(講義の目標と概要)〜オンライン ・授業の進め方について説明します。 ・イタリア政治の比較政治的重要性について理解を図ります。 ・戦後政治の基本である共和国憲法の政治制度設計を学びます。新しい議会制民主主義の立ち上げのため、多様な左右勢力を包摂するよう設計された権力分散的な政治制度の成立と背景、その現代に至る影響を概観します。 : 第2回  政党政治(1)  第1共和制 ・第1共和制(1940年代後半〜1994年)の政党について、左右の主要政党の特徴と政党システムの性質を学びます。 第3回  政党政治(2)  第2共和制 ・第2共和制(1994年〜現在)について、主要政党の特徴と政党システムの性質について学びます。 ・特にポピュリスト政党など、新しい政党と政党システムに注目します。 第4回   学習成果のまとめと発表 ・これまでの学習の成果をまとめ、発表します。 第5回  選挙政治(1)  選挙制度 ・第2次世界大戦終結後の選挙制度と選挙制度改革、その政治的・政治学的意義について説明します。 第6回  選挙政治(2)  投票行動 ・有権者の投票行動の特徴とその変化について考察します。 第7回  執政政治:議院内閣制と大統領 ・内閣・首相の役割、政府・議会関係、大統領の位置付けについて学びます。 第8回  議会政治:均等な二院制の課題 ・権限の等しい二院制の関係や近年の改革を考えます。 第9回  司法政治:政治化する司法 ・戦後における司法の独立の意義、司法の政治化や政治の司法化を検討します。 第10回  団体政治:利益団体の作用 ・利益団体の政治的影響力や政策形成上の役割を学びます。 第11回  経済政策:EU統合の影 ・財政金融・福祉政策の特徴を学びます。 ・特にEU統合の影響に注目します。 第12回 社会文化政策:変化する社会と価値観の中で ・移民・ジェンダー・教育などの政策の特徴を考えます。 第13回 まとめ ・授業内容全体を概観して、残った課題を検討します。
授業の方法
・講義を基本とします。 ・テキストや参考文献で予習した上で、事前予習課題(参考文献の概要や調査テーマの解答など)を授業前に提出してください。 ・講義中や前後の質問を歓迎します。 ・授業後にはコメントシートを提出してください。事後課題として特定の小課題を設定する場合もあります。 ・最終課題として、講義に関連するテーマのレポートを作成してもらいます。
成績評価方法
・事前課題30%(3点✕10回程度) ・コメントシート40%(4点✕10回程度) ・レポート30%
教科書
『現代イタリアの政治』(近刊予定)が間に合えば、そちらを使用します。 上記以外の場合は、下記参考文献をご用意ください。
参考書
・伊藤武「第6章 イタリア」網谷龍介・伊藤武・成廣孝編『ヨーロッパのデモクラシー[改訂第2版]』ナカニシヤ出版、2014年  - 授業前後や授業中にも参照します。購入または、6章部分のコピーを入手してください。 ・伊藤武『イタリア現代史』中公新書、2016年 - 事例説明の補足で利用します。図書館で参照するか各自で入手してください。
履修上の注意
・授業参加希望者は、初回のオンラインガイダンスに必ず参加してください。 ・予習や復習も含めて、適切なコミットメントをお願いします。 ・やむを得ない理由で不参加の場合も、事前連絡の上、課題について必要な期間内に提出するようにしてください。