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最終更新日:2024年3月15日

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特殊講義「アジア太平洋の国際関係」

書き直される中国近現代史(その13)
 この講義は、2020年度で第13回目を迎える。第一年度(2008度)は人物評価を、第二年度(2009年度)は事件・運動を,第三年度(2010年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011年度)は史料・資料に焦点を当て、第五年度(2012年度)は主に若手研究者の視線から見た新しい研究動向を扱い、第六年度(2013年度)は昨今進展著しい戦後東アジア国際政治史、東アジア冷戦史について、第七年度は日中戦争史について多様な角度から検討し、第八年度は「中国史の境界線−異質・多元・包摂−」として中国史の多様な語り方を考察し、第九回は「現代中国理解講座:現代中国への視線−歴史の視座と多様性−」として、政治、法律、行政、外交、経済、社会、思想文化などの多様な面から現代中国を論じ、第十回は「近現代日中関係史:歴史・記憶・展望」として、多様な近現代日中関係史に対する新たな研究についての講義をおこない、第十一回目は「近現代中国の秩序観:国家・社会・経済・国際関係」として、これからの中国が構築していくであろう様々な場や分野での秩序について歴史的に考察、そして昨年度の第十二回目は「中国近現代史研究の論争点–中国の歴史学、日本・世界の歴史学」として、中国近現代史で論争点について多くの先端的な議論を紹介した。これらの内容は、東京大学現代中国研究拠点(社会科学研究所)ウェブサイトに掲載されている(http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/*****)。今年は第十三回目にあたるが、現代中国を見る上での分水嶺ともなる1960年代について考えるべく、「1960年代の中国・中国をみる同時代の眼」という主題を設定した。現代中国も、またその中国を見る視線も、この時期に次第に変化していった。また、この時代が歴史学と現代中国研究とがせめぎ合う場ともなっているためである。授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。

授業時間は木曜日5限、評価は出席と学期末のレポートによる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C321615
FAS-CA4U17L1
特殊講義「アジア太平洋の国際関係」
川島 真
A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
以下の日程は暫定版です。変更されることがあります。 主題:1960年代の中国・中国をみる同時代の眼 10月1日(木)村田雄二郎(同志社大学)「戦後日本人の中国旅行記から見た1950、60年代の中国」 10月8日(木)井上正也(成蹊大学)「1960年代の日中関係研究の現状と課題」 10月15日(木)中村元哉(東京大学)「1960年代中国の「民主・憲政」思想」 10月22日(木)阿南友亮(東北大学)「1960年代の統治の浸透?」 10月29日(木)丸川知雄(東京大学)「三線建設と内陸統治・開発」 11月5日(木)小嶋華津子(慶應義塾大学)「社会主義体制下の労働者たち」 11月12日(木)青山瑠妙(早稲田大学)「1960年代の中ソ対立」 11月19日(木)佐藤悠子(東京大学)「中国の核開発とその背景」 11月26日(木)金野純(学習院女子大学)「文化大革命をどう理解するか」 12月3日(木)川島真(東京大学)「1960年代の日本の中国研究–新島淳良の中国論再読」 12月10日(木)予備日 12月17日(木)新田龍希(早稲田大学)「1960年代日本の台湾研究」 12月24日(木)松田康博(東京大学)「国民党の台湾統治とはどのようなものであったか」 TA:景閔(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
授業の方法
学内外の教員、ゲストによるオムニバス形式の講義。具体的な講義内容は、http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/*****を確認ください。
成績評価方法
出席と学期末のレポートによる。
教科書
特に指定しない。
参考書
毎回の授業時に指定される。
履修上の注意
特にない。
その他
この講義は、全学共通授業、またASNET「日本・アジア学」講座2018年度冬学期授業として、また東京大学現代中国研究拠点(社会科学研究所)の事業として実施される。担当教員は、川島真教授(総合社会、国際社会)。