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最終更新日:2024年10月18日

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現代社会学演習

社会理論の中の「日本」/"Japan" in Social Theories
 広い意味での社会理論に関する文献の精読や個人の研究発表を通じて、社会学や社会思想の基礎概念の理解を深めるとともに、論文執筆に必要なアカデミック・スキルを向上させることがこの演習の目標である。
 今学期は、これまでの社会理論が「日本」という対象をどのような観点から分析し、いかなる理論的知見を提示してきたか、また「日本」が社会理論の中でどのように想像され、構築されてきたかといった問題を検討する。社会理論の中でも特に近代化理論、比較歴史社会学、文明分析という3つの理論的アプローチを順次取り上げ、最後に近年のいくつかの議論も扱う。演習を通じて、社会科学におけるオリエンタリズムの問題に留意しつつ、第二次世界大戦後から現在に至るまでのマクロな社会学理論の展開を押さえ、その到達点を確認する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C3119
FAS-CA4T31S1
現代社会学演習
小山 裕
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
暫定的なスケジュールと主な関連文献は以下の通り。実際に講読する文献リストを含むシラバスは開講前にITC-LMSに掲示するので、履修希望者は事前に必ず確認すること。 1.ガイダンス 第1週(オンライン) 2.近代化理論 第2週~第5週 - ベラー、1957=1996、『徳川時代の宗教』岩波文庫。 - ジャンセン編、1965=1968、『日本における近代化の問題』岩波書店。 3.比較歴史社会学 第6週~第8週 - ベンディクス、1964=1981、『国民国家と市民的権利』岩波書店。 - ムーア、1966=2019、『独裁と民主政治の社会的起源』岩波文庫。 4.文明分析 第9週~第11週 - アイゼンシュタット、1996=2006、『日本:比較文明論的考察』岩波書店。 - Arnason, 2002, The Peripheral Centre. Trans Pacific Press. 5.近年の展開 第12週~第13週 - Morikawa, 2018, The Effects of Centre/Periphery-Differentiation and the Semantics of Civilisation, Soziale Systeme 23: 191-214. - Smith, 2021, Encounters and Engagement in the Civilizational Analysis of Japan, Historiká Sociologie 13(2): 31-46.
授業の方法
演習形式による。毎回、報告者、対照報告者、議事録作成者を立てる。
成績評価方法
平常点(議論への貢献):60% 期末レポート:40%
教科書
R. N. ベラー『徳川時代の宗教』岩波文庫。
参考書
Hans Joas and Wolfgang Knoebl, Social Theory, Cambridge University Press.
履修上の注意
履修に際して予備知識等は必要ない。