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最終更新日:2026年10月16日

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韓国朝鮮書原典演習I

韓国朝鮮の社会と文化に関する学術論文を読む
本授業では韓国朝鮮語で書かれた近年の学術論文を輪読し、ディスカッションすることを通じて、韓国朝鮮の社会と文化に関する理解を深めるとともに、日本語への「翻訳」の技法を学ぶ。近年、K-POPなどの文化の拡散や往来の増加により「近くて遠い国」だった韓国はより身近になった。特に近年は日本語で書かれた書籍やウェブサイトなどの情報ソースが充実してきており、韓国朝鮮語話者でなくとも、韓国朝鮮に関する情報を入手しやすくなったといえるだろう。

しかし韓国朝鮮地域をはじめとする外国の事例を他言語で伝える際には「翻訳」の問題がつきものである。ここでいう「翻訳」とは単に外国語を直訳することだけを意味するのではなく、そのコンテキストや意味を適切に理解し、当該言語話者ではない人々(=日本語話者)に適切な形で伝えるまでの一連の行為を指す。例えば、韓国朝鮮語の「性認知(ソンインチ)」はそのまま漢字語として直訳できてしまうが、日本語の学術用語としては「ジェンダー(gender)」などと意訳するのが適切である。

他方で、韓国朝鮮語学習者の増加に伴い、日本における韓国朝鮮語話者は増えてきており「誤訳」は容易に検証されるようになっている。したがって「誤訳」を可能な限り少なくし、適切に「翻訳」できるようにならなければ、いくら日本語で韓国朝鮮地域について発信しても、信頼たるソースとして認められることはないのである。

そこで本授業では韓国朝鮮地域の理解はもちろんのこと、教員が選ぶテーマに関する比較的新しい韓国朝鮮語で書かれた学術論文を読み、その内容を適切に理解し、日本語話者に適切に伝える方法を考えていく。それだけでなく、日本語で書かれた韓国朝鮮地域に関する情報を「翻訳」の観点から批判的に考える能力の養成を目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2942
FAS-CA4R20S4
韓国朝鮮書原典演習I
寺下 和宏
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語/韓国朝鮮語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
今学期のテーマは「格差社会と貧困」「ジェンダーと交差性」「K-POPと大衆文化」の3つである。各テーマにつき、重要と思われる比較的新しい学術論文を2-4本ずつ読んでいく(各回につき1-2本ずつ)。文献リストは初回授業にて配布する。 ------------------------------- 第1回:ガイダンス・イントロダクション 第2回:韓国朝鮮語文献の読み方 第3回:格差社会と貧困(1) 第4回:格差社会と貧困(2) 第5回:格差社会と貧困(3) 第6回:ジェンダーと交差性(1) 第7回:ジェンダーと交差性(2) 第8回:ジェンダーと交差性(3) 第9回:K-POPと大衆文化(1) 第10回:K-POPと大衆文化(2) 第11回:K-POPと大衆文化(3) 第12回:個人文献報告 第13回:まとめ/韓国朝鮮研究へのいざない
授業の方法
原則として、教室で議論する方法で行う(初回のみオンライン)。受講生はあらかじめ指定した学術論文を読み、内容を理解しておく必要がある。また各自、数行で構わないので文献に対するコメントを韓国朝鮮語で書き、事前に提出することを義務付ける。各回につき受講生1人が当該論文の内容を簡単に日本語で報告する。その後、文献の内容に関し、ディスカッションを行う。適宜、担当教員が補足説明を行う。 最終課題として、各回で議論した内容のうち、受講生が関心のあるテーマを選択し、論文形式で論述するレポートを課す。具体的には、韓国朝鮮語の学術論文を複数読み、その内容をまとめた上で、研究の現状と課題を日本語で論じる課題を課す。 また以上のレポートの前段階として、個人文献報告の機会を設け、レポートの内容についてフィードバックを受ける。当該報告は受講生のレベルや要望に合わせて、韓国朝鮮語または日本語で進行する。 なお授業連絡および課題提出はSlackを通じて行う。Slackへの招待と初回オンライン授業のURLの共有はUTOLを通じて行うため、初回授業時までに必ず確認すること。なおレポートの提出はUTOLを通じて行う。
成績評価方法
授業での議論(50%)、個人報告(20%)、レポート(30%)で評価する。
履修上の注意
受講生は韓国朝鮮語の文章をある程度のスピードで読めることを想定している。 また授業にあたっては以下に取り組むことが求められる。 - あらかじめ指定した学術論文を読み、内容を理解しておくこと。 - 各自、数行で構わないので文献に対するコメントを韓国朝鮮語で書き、事前に提出すること。 - 各自の個人報告、レポートに取り組むこと。
その他
韓国朝鮮語のレベルの基準については上述の通りですが、受講生のレベルに合わせて授業内容の調整やサポートを行います。 韓国朝鮮語の能力に自信がなくとも、ぜひ受講を検討してみてください。