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最終更新日:2026年10月16日

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韓国朝鮮政治経済論専門演習

日韓関係論:理論と争点
 本講義「日韓関係論:理論と争点」は、ビクター・チャの『米日韓反目を超えた提携』を中心的な理論的枠組みに据え、冷戦期から現在に至る日韓関係および日米韓安全保障協力の構造的変容を考察する。その上、インド太平洋戦略の展開や米中覇権競争といった新たな国際環境下で日韓が直面する戦略的選択を考える。
 授業ではチャの古典的理論を出発点とし、日本の主要な先行研究と、韓国の最新の学術的議論(同盟のネットワーク化、新たな巻き込まれの恐怖など)を比較検討する。日韓双方の視点から非対称な脅威認識や構造的制約への理解を深め、国交正常化60周年を迎えた日韓関係の今後の在り方を理論的かつ実践的に探求することを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2939
FAS-CA4R17S1
韓国朝鮮政治経済論専門演習
朴 正鎮
S1 S2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
1. 日韓関係と安全保障協力の最新動向(日本の視点から) * まず日本の最新の学術的成果を通じて、国交正常化60周年を迎えた日韓関係の「現在地」と、日米韓安全保障協力の構造的背景(脅威均衡など)を把握する。 * 対象文献: * 木宮正史「国交正常化60周年を迎えた日韓関係に関する構造的接近」(2025) * 石田智範「日米韓関係の現在地:冷戦後における安全保障協力の展開」(2023) * 冨樫あゆみ「脅威均衡戦略としての日韓・日米韓安全保障協力:脅威均衡同盟説からの考察」(2023) 2. 理論的検討―「疑似同盟」と米国の同盟戦略 * 現在の協力体制が、歴史的にどのような理論的基盤と米国の戦略的意図(パワープレイ)のもとに構築されたのか、ビクター・チャの古典的理論を遡って検証する。 * 対象文献: * Victor Cha, Alignment Despite Antagonism (倉田秀也訳『米日韓反目を超えた提携』, 1999/2003) * Victor Cha, "Abandonment, Entrapment, and Neoclassical Realism in Asia..." (2000) * Victor Cha, "Powerplay: Origins of the U.S. Alliance System in Asia" (2009/2010) 3. 冷戦後の安保環境の変化と抑止態勢の再編 * 冷戦終結から現在に至る過渡期において、朝鮮半島の状況変化(北朝鮮の脅威、作戦統制権問題など)が日韓関係や日米韓の戦略的協力にどのような調整を迫ってきたかを考察する。 * 対象文献: * Victor Cha, "Complex Patchworks: U.S. Alliances as Part of Asia's Regional Architecture" (2011) * 倉田秀也「米韓抑止態勢の再調整―「戦時」作戦統制権返還再延期の効用―」(2015) * Yasuyo Sakata, “Changing Japan-ROK Relations and Implications for U.S.-ROK-Japan Strategic Cooperation...” (2021) 4. インド太平洋時代の構造的変容と韓国 * 米中覇権競争とインド太平洋戦略という新たな構造的圧力のもとで、日米韓協力が「ネットワーク化」する現状と、それに伴う韓国側の自律性のディレンマを韓国の学術的視点から分析・総括する。 * 対象文献: * 朴元坤「米国のインド・太平洋戦略と韓米同盟の変換:『自律性と巻き込まれのディレンマ』を中心に」(2021) * 全在晟「韓米日キャンプ・デービッド首脳会談の戦略的含意と今後の課題」(2023)
授業の方法
主にセミナー形式で進行し、必要に応じて講義を行う。
成績評価方法
平常点(レジュメ発表、出席)
履修上の注意
・使用文献と語学要件について: 授業内において一部韓国語の文献を取り上げることがありますが、韓国語の読解能力は履修の必須条件ではありません。 ・事前学習(予習)の徹底: 本講義は演習(ゼミナール)形式で行われます。受講生は、各回の授業で取り上げる指定文献を事前に必ず熟読した上で、それぞれの論点や疑問点を整理して授業に臨むことが求められます。 ・ガイダンスと担当割り当て: 各回のレジュメ報告(文献要約・論点提示)の担当者決定や、評価方法の詳細などについては、第1回目のガイダンスにて詳しく説明します。