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最終更新日:2026年10月16日
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アジア地域史Ib
中央ユーラシアのなかの大清帝国
現代世界において重要な位置を占める中国は、領域面では18世紀の清代に直接の起源をもつ。清は一般に「最後の中華王朝」と理解されているが、その本来の性格は、ツングース系のマンジュ(満洲)人が皇帝となって広大・多様な領域を統合した多元帝国であり、その社会文化や統治技術は、モンゴル帝国に代表される中央ユーラシアの諸国家の系譜の上にあった。
本講義では、この国家を中華王朝「清朝」としてではなく、それをも一側面とするユーラシアの「大清帝国」ととらえ、支配層たるマンジュ人とその支配組織である八旗に焦点を当てて、帝国の形成・拡大・変容の過程を追うとともに、支配構造について考察する。あわせて、その特質を、中央ユーラシア世界と近世世界という二つの軸の上に比較史的に位置づける。講義を通して、現在中国とみなされる範囲の成り立ちと内実を歴史的に見直し、理解を刷新することを目指す。
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