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最終更新日:2026年10月16日

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アジア地域史I

中央ユーラシアのなかの大清帝国
 現代世界において重要な位置を占める中国は、領域面では18世紀の清代に直接の起源をもつ。清は一般に「最後の中華王朝」と理解されているが、その本来の性格は、ツングース系のマンジュ(満洲)人が皇帝となって広大・多様な領域を統合した多元帝国であり、その社会文化や統治技術は、モンゴル帝国に代表される中央ユーラシアの諸国家の系譜の上にあった。
 本講義では、この国家を中華王朝「清朝」としてではなく、それをも一側面とするユーラシアの「大清帝国」ととらえ、支配層たるマンジュ人とその支配組織である八旗に焦点を当てて、帝国の形成・拡大・変容の過程を追うとともに、支配構造について考察する。あわせて、その特質を、中央ユーラシア世界と近世世界という二つの軸の上に比較史的に位置づける。講義を通して、現在中国とみなされる範囲の成り立ちと内実を歴史的に見直し、理解を刷新することを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2850
FAS-CA4Q01L1
アジア地域史I
杉山 清彦
S1 S2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
概要は以下を予定している。 1.近世のユーラシア世界 2.ジュシェン=マンジュ人・モンゴル人・漢人 3.マンジュ=グルンから大清国へ 4.大清帝国の形成と発展 5.八旗制の展開と構造 6.外藩モンゴルとジャサク旗 7.皇帝と王公 8.統治機構と広域支配 9.帝国統合と“皇帝のいくつもの顔” 10.宮廷・親衛隊と側近政治 11.中央ユーラシア世界の中の大清帝国 12.近世世界の中の大清帝国 13.武人政権の比較史 14.大清帝国の変貌 15.「ユーラシアの大清帝国」から「東アジアの中国」へ
授業の方法
講義形式で進める。進度に応じてアンケートなどを実施し、理解度の確認や質問・意見の聴取を行なう。
成績評価方法
期末の論述試験によって判断する。
履修上の注意
高校世界史探究程度の理解を有することを前提に進めるが(条件ではない)、参考文献を適宜紹介するので、不明の点は各自自習を心がけること。その他諸注意は初回講義時に指示する。