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最終更新日:2026年10月16日
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特殊研究演習VIII[アジア・日本研究コース]
「批評」の近代日本思想史
本授業は、「批評」という概念を軸として、近代日本思想史――とりわけ明治期の思想史――を再構成することを目的とする。
「批評」といえば文芸批評を想起する人も少なくないが、今日日常語として用いられているこの語は、本来“criticism”の訳語として成立したものである。この翻訳関係が確立された明治期の言説空間において、「批評」は「批判」の意味をも併せ持ち、より広がりのある概念として多様な文脈に関わっていた。
本授業では、「批評」を近代日本における哲学・宗教言説との関連において捉え直し、とりわけ明治期に活躍した哲学者の井上哲次郎(1856–1944)と大西祝(1864–1900)に注目する。両者の思想およびその周辺言説に見られる「批評」の問題系を考察し、さらに大正期から昭和前期の思想状況をも視野に入れることで、近代日本思想史の新たな一側面を明らかにする。
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