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最終更新日:2026年10月16日

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東南アジア地域研究演習

植民地支配と脱植民地化を考える―フランスのインドシナ統治を中心に―
本演習は、主にフランスの植民地であったインドシナを扱いながら、植民地支配と脱植民地化にかんする理解を深めることを目的とする。その際に特に注目するのは、戦争と人の移動という二つの問題である。
脱植民地化にむけた胎動を引き起こした第一次世界大戦は、植民地をも巻き込んだ初の総力戦であり、宗主国は植民地から現地住民を兵士・労働者として大規模に動員した。続く第二次世界大戦においても、前大戦の経験をもとに同様の動員がみられたが、その状況は大きく異なっていた。植民地支配は必然的に人の移動を伴うものであるが、とりわけこの二つの戦争は、植民地からの人の移動を大きく促した。このことが、植民地支配の在り方、そして脱植民地化の過程においてどのような意味をもっていたのかを考える。
また、脱植民地化における決定的な契機となった第二次世界大戦について、インドシナに駐留していた日本軍とフランス植民地政権の関係にも注目する。日本とフランスの「共同支配」という特殊な状況が、この地の脱植民地化にいかなる影響を与えることになったのかを考え、討論を進めていく。
戦争によってはじまった人の移動はその後も止まることなく、植民地独立戦争の過程においても加速し続けることになった。植民地から宗主国への現地住民の移動だけではなく、植民地を失った宗主国の人々が一斉に本国へ引き上げることになった。本演習ではこの脱植民地化過程における人の移動も視野に入れる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2825
FAS-CA4Q20S1
東南アジア地域研究演習
難波 ちづる
A1 A2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
まず、第一次世界大戦・第二次世界大戦と植民地、脱植民地化にかんして概略的な講義を行い、学生も指定された文献にかんする報告を行う。次に、個別具体的なテーマに取り組む。アジア・太平洋戦争期のインドシナにおける日本とフランスの関係、植民地期を通したインドシナから本国、あるいは他の地への人の移動、戦後にフランスによって行われた日本人戦犯裁判の問題脱植民地化の過程における植民地独立戦争と人の移動などについて講義をおこない、議論を深める。また、脱植民地化の過程における植民地独立戦争と人の移動についても扱い、 最後の数回は本演習のテーマに関連して、学生による研究報告を行う。
授業の方法
講義、文献の輪読、学生の研究報告を並行して行う。
成績評価方法
授業への参加度と研究報告の内容によって評価する
履修上の注意
第一次世界大戦、第二次世界大戦をはじめとする近現代世界史にかんする一般的な知識を得てから履修することが望ましい。