学部後期課程
HOME 学部後期課程 中東地域文化研究
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

中東地域文化研究

オスマン帝国における法・社会・ジェンダー
中東・イスラーム史研究において、前近代の非エリート・民衆の日常世界にアプローチするには史料上の大きな困難が伴う。同時代の史料のほとんどは男性エリートによって男性エリートについて書かれたものだからである。それでもなお、オスマン帝国史研究においては、シャリーア法廷台帳が民衆的な社会の状況を知るための有望な史料である。オスマン帝国の法廷は、契約、訴訟、登記といった人々の生活に密接にかかわる場であったがゆえに、歴史的に無名の人々の行為が大量に記録された。女性もまた、法廷に現れ、その記録を残した。イスラーム法上、女性には財産権があり、財産をめぐる訴訟や契約に女性もかかわったためであり、また、婚姻関係をめぐる問題も法廷で扱われたためでもある。法廷台帳はもはやオスマン帝国における女性史・ジェンダー史にとって不可欠な史料である。
 本授業では、オスマン朝法廷台帳にかかわる史料(の日本語訳)を読むことを通じて、法廷台帳という史料の性格を理解したうえで、オスマン社会における法廷の役割、ジェンダー関係、女性のエージェンシー、奴隷や子どもといった社会的弱者、マイノリティ・外国人などについて考察することをめざす。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2817
FAS-CA4Q12L1
中東地域文化研究
秋葉 淳
A1 A2
水曜3限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
授業では、下記のテーマにそって、日本語訳史料を読みつつ、議論・解説を行う。 1.イントロダクション:法廷とジェンダー史(*対面・オンライン併用) 2.オスマン帝国の法廷と法廷文書 3.遺産目録を読む 4.婚姻契約 5.婚約破棄 6.離婚をめぐる諸問題 7.行方不明の夫と残された妻 8.奴隷と奉公人 9.オスマン社会の子ども 10.オスマン朝アナトリアのキリスト教徒とヨーロッパ商人 11.性暴力 12.犯罪の主体としての女性 13.総論と確認問題
授業の方法
日本語に翻訳した史料を受講者とともに議論し、講師が解説を加える形で授業を進める。受講者は史料を読んで積極的に発言をすることが望まれる。
成績評価方法
平常点40%、期末の確認問題60%
履修上の注意
イスラーム史、オスマン帝国史の概説的知識を身につけておくことが望ましい。