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最終更新日:2026年10月16日
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中東地域文化研究
オスマン帝国における法・社会・ジェンダー
中東・イスラーム史研究において、前近代の非エリート・民衆の日常世界にアプローチするには史料上の大きな困難が伴う。同時代の史料のほとんどは男性エリートによって男性エリートについて書かれたものだからである。それでもなお、オスマン帝国史研究においては、シャリーア法廷台帳が民衆的な社会の状況を知るための有望な史料である。オスマン帝国の法廷は、契約、訴訟、登記といった人々の生活に密接にかかわる場であったがゆえに、歴史的に無名の人々の行為が大量に記録された。女性もまた、法廷に現れ、その記録を残した。イスラーム法上、女性には財産権があり、財産をめぐる訴訟や契約に女性もかかわったためであり、また、婚姻関係をめぐる問題も法廷で扱われたためでもある。法廷台帳はもはやオスマン帝国における女性史・ジェンダー史にとって不可欠な史料である。
本授業では、オスマン朝法廷台帳にかかわる史料(の日本語訳)を読むことを通じて、法廷台帳という史料の性格を理解したうえで、オスマン社会における法廷の役割、ジェンダー関係、女性のエージェンシー、奴隷や子どもといった社会的弱者、マイノリティ・外国人などについて考察することをめざす。
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