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最終更新日:2024年4月22日

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東アジア近現代史

現代東アジア国際関係史
本講義では、主に第二次世界大戦中から現在までの東アジアの国際関係史について講義する。中国史、台湾史を中心とするが、各国史を列記するのではなく、日本も含めて東アジア史全体の歴史を講義する。戦後構想、冷戦、1970年代の変容、そしてポスト冷戦期の東アジアを理解し、なぜ冷戦以後も東アジアではこのような安全保障上の対立、分断があるのか、また経済中心の地域協力が進んだのか、そのにはどのような課題があったのかといったことを理解する。そして、現在生じているさまざまま歴史にかかわる問題の背景についても考察できるようになるであろう。教養課程での東アジア国際政治の講義よりも、学界における研究状況などアカデミックな話題を取り混ぜ、またその時々に発生する時事問題へのコメントなども取り混ぜながら講義する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2809
FAS-CA4Q08L1
東アジア近現代史
川島 真
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
第1回 ガイダンス/戦後構想と日本の敗戦 第2回 なぜ中国共産党が勝利したのはー国共内戦と中華人民共和国の成立 第3回 朝鮮戦争と東アジアの冷戦(「熱い戦争」)の形成  第4回 毛沢東の時代:社会主義国家建設とは?本当に独裁政権なのか。 第5回 脱植民地化/脱帝国化という課題ー国内政治と対外政策の連関ー  第6回 中ソ対立と1960年代の東アジア 第7回 ダマスキー島事件と米中接近/日中国交正常化ー東アジアの冷戦の独自性ー 第8回 中国はなぜ、どのように豊かになったのかー改革開放とアジアの経済成長 第9回 民主化する韓国、台湾と民主化しない中国ー1980年代の東アジアと民主化 第10回 天安門事件と冷戦の終結ー東アジアの分断と対立の連続ー 第11回 1990年代の東アジアと戦後五十年 第12回 胡錦濤政権の中国の変容と東アジア 第13回 習近平政権の中国と世界ー中国は世界の中心に躍り出ることはできるのかー
授業の方法
テキストや配布文献を参照しながら、講義形式で授業を進める。板書をするが、必要に応じてプリントを配布する。質問は随時受け付け、返答する。また、適宜、映像資料なども利用する。
成績評価方法
レポートによる。テキストの各章末にある課題、あるいはテキストのコラムなどから出題する。書くべき字数は1200字×2問(目安)。レポートは返却する。剽窃には厳しく接する。
教科書
川島真・服部龍二『東アジア国際政治史』(名古屋大学出版会、2007年) 川島真・小嶋華津子編著『よくわかる現代中国政治』(ミネルヴァ書房、2020年)
参考書
川島真・清水麗・松田康博・楊永明『日台関係史 1945-2008増補版』(東京大学出版会、2020年)、川島真・毛里和子『グローバル中国への道程』(岩波書店、2009年)、川島真『21世紀の「中華」ー習近平中国と東アジア』(中央公論新社、2016年)、国分良成ほか『日中関係』(有斐閣、2013年)。川島真編著『ようこそ中華世界へ (シリーズ地域研究のすすめ 3)』(昭和堂、2022年)
履修上の注意
基礎的な事項についても説明しながら講義する予定。 秋学期には19世紀から1945年前後まで扱った授業を開講している。それとの接続を意識するが、この授業だけを履修するのでも差し支えない。
その他
対面で実施予定。