A1ターム開講の『ラテンアメリカ社会・民族III』とA2ターム開講の『ラテンアメリカ社会・民族IV』はセットで開講される。冒頭の数回は、植民地からの独立期から民主化に至るメキシコに焦点をあてる予定である。テキスト(時間次第でメキシコ映画の視聴)を通じて、19世紀から20世紀のメキシコについて学び、21世紀のメキシコを考える基礎力を身につける。このために用いるテキストは、"Modern Latin America" (Oxford University Press, 2025)のChapter 5である。講義と議論を交えながら授業を勧めていく。
その後は、『メキシコの21世紀』(IDE-JETRO アジア経済研究所, 2019)をテキストにして、21世紀のメキシコが抱える様々な政治的・経済的・社会的問題について検討する。可能な回は、このテキストの著者を教室に招いて、履修生と直接テキストについて議論する機会を設ける。著者のリストは「授業計画」に記載の通りである。メキシコが抱える各種課題について学ぶのはもちろんのこと、研究者と直に話をすることによって、地域研究や社会科学的研究の面白さや難しさ、メキシコでのフィールドワークの醍醐味などを感じてもらいたい。
【実施については検討中】さらに、社会科学的な量的分析の手法を学ぶ。量的分析は、実際に統計ソフトを用いて手を動かさないと実際に使えるようにはならない。そこで、本授業では無料の統計ソフトRにRStudioを組み合わせた形の量的分析を学ぶことにする。この授業で活用するテキストには第一線の様々な量的分析の結果が含まれている。量的分析の基本的理論等を学習しつつ、テキストで実際に用いられたデータを入手し、その分析結果を自分で再現することによってスキルを習得していく。