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最終更新日:2026年10月16日

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ラテンアメリカ社会・民族III

21世紀のメキシコ:社会科学へのいざない
この授業は、4つの目標を同時に達成することを目指している。第一の目標は、ラテンアメリカ地域の大国メキシコに焦点を当て、その独立期から現代までの歴史的変遷を概観し、21世紀のメキシコが抱える数々の課題やそれを克服する試みや挑戦について学ぶことである。第二の目標は、メキシコの歴史的変遷を解釈する作業を通じて、政治・経済・社会のありかた(つまり、国家、市場、社会の関係)を分析する社会科学的な視角を習得することである。第三の目標は、社会科学的分析をおこなうための重要なスキルのひとつとして、量的分析手法を習得することである。統計ソフトRとRStudioを実際に用いながら学んでいく(この第三の目標については検討中である)。第四の目標は、授業を通じてメキシコの研究に従事する第一線の研究者と出会い、ラテンアメリカ地域研究の醍醐味を知ることである。上記4つの目標を実現することによって、履修生にはラテンアメリカ地域研究や社会科学の面白さを十分に体感し、今後の研究に活かしてもらいたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2745
FAS-CA4P11L1
ラテンアメリカ社会・民族III
和田 毅
A1
金曜5限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
詳細は開講時に指示するが、現時点での授業計画は以下の通りである。順序は必ずしもこの通りではない。 (1)授業のガイダンス・統計ソフトRとRStudioのインストール (2)19世紀のメキシコ#1:植民地期から国民国家へ (3)20世紀のメキシコ#1:メキシコ革命 (4)20世紀のメキシコ#2:PRIによる権威主義体制 (5)20世紀のメキシコ#3:民主化とネオリベラリズム (6)21世紀のメキシコ#1:概観・経済成長の問題(経済学・星野妙子先生) (7)21世紀のメキシコ#2:民主主義の質の問題(政治学・高橋百合子先生) (8)21世紀のメキシコ#3:麻薬組織の問題(政治学・馬場香織先生) (9)21世紀のメキシコ#4:インフォーマリティの問題(経済学・受田宏之先生) (10)21世紀のメキシコ#5:資源とエネルギー問題(政治経済学・坂口安紀先生) (11)21世紀のメキシコ#6:市民社会からの挑戦(社会学・和田)
授業の方法
A1ターム開講の『ラテンアメリカ社会・民族III』とA2ターム開講の『ラテンアメリカ社会・民族IV』はセットで開講される。冒頭の数回は、植民地からの独立期から民主化に至るメキシコに焦点をあてる予定である。テキスト(時間次第でメキシコ映画の視聴)を通じて、19世紀から20世紀のメキシコについて学び、21世紀のメキシコを考える基礎力を身につける。このために用いるテキストは、"Modern Latin America" (Oxford University Press, 2025)のChapter 5である。講義と議論を交えながら授業を勧めていく。 その後は、『メキシコの21世紀』(IDE-JETRO アジア経済研究所, 2019)をテキストにして、21世紀のメキシコが抱える様々な政治的・経済的・社会的問題について検討する。可能な回は、このテキストの著者を教室に招いて、履修生と直接テキストについて議論する機会を設ける。著者のリストは「授業計画」に記載の通りである。メキシコが抱える各種課題について学ぶのはもちろんのこと、研究者と直に話をすることによって、地域研究や社会科学的研究の面白さや難しさ、メキシコでのフィールドワークの醍醐味などを感じてもらいたい。 【実施については検討中】さらに、社会科学的な量的分析の手法を学ぶ。量的分析は、実際に統計ソフトを用いて手を動かさないと実際に使えるようにはならない。そこで、本授業では無料の統計ソフトRにRStudioを組み合わせた形の量的分析を学ぶことにする。この授業で活用するテキストには第一線の様々な量的分析の結果が含まれている。量的分析の基本的理論等を学習しつつ、テキストで実際に用いられたデータを入手し、その分析結果を自分で再現することによってスキルを習得していく。
成績評価方法
評価は、(1)出席、(2)議論への参加、(3)発表報告、(4)課題提出、(5)期末ペーパーによっておこなう予定である。
履修上の注意
A1ターム開講の『ラテンアメリカ社会・民族III』とA2ターム開講の『ラテンアメリカ社会・民族IV』は一体となって開講されるので、両方履修することが必須である。