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最終更新日:2026年10月16日

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ラテンアメリカ文学・思想II

ラテンアメリカ文学史―征服期から21世紀まで(2)
A1タームの「ラテンアメリカ文学・思想I」につづき、征服期から現代までにわたるラテンアメリカのスペイン語文学の動向を、地域の文化的・社会的状況とともに概観し、また毎回代表的な作品を読むことで(授業計画の☆印)、文学がスペイン語圏アメリカにおいていかなる意味を持ってきたか、そして、作家たちがいかなる思想をどのように作品に結実させてきたかを探る。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2740
FAS-CA4P06L1
ラテンアメリカ文学・思想II
棚瀬 あずさ
A2
火曜3限
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講義使用言語
日本語/スペイン語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
(第1回〜第7回はA1タームの「ラテンアメリカ文学・思想I」で実施) 第8回 スペイン語表現の極北――前衛詩が拓いた領域 20世紀初頭にヨーロッパから広まった国際的な芸術動向である前衛(アバンギャルド)がスペイン語詩において生み出した言語表現のあり方を分析する。 ☆ セサル・バジェホ『トリルセ』(1922) 第9回 新大陸の〈再発見〉――20世紀中葉の小説の主題 アヴァンギャルドを経た20世紀中葉の小説において、ヨーロッパの視点からラテンアメリカが再発見され、征服依然から20世紀に至るまでに堆積した文化の重層性を捉えた創作に結実したことを論じる。 ☆ ミゲル・アンヘル・アストゥリアス『大統領閣下』(1946) 第10回 オリジナリティの追求を超えて――ボルヘスの無人称的個性 前衛詩人として出発し、地域主義的な創作を経て、1930年代以降はオリジナリティの概念を放棄するような唯一無二の視座を提示したボルヘス。そのような視座を反映した独特の主題を作品に読み取るとともに、それがラテンアメリカという文化的周縁において持つ意味を探る。 ☆ ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』(1944) 第11回 〈ブーム〉と魔術的リアリズム――60・70年代の国際市場におけるラテンアメリカ文学 1960年代・70年代に生じたラテンアメリカ文学の〈ブーム〉と呼ばれる国際的現象の展開と文化的・社会的・商業的背景を学ぶ。また、〈ブーム〉の小説の代表的な手法「魔術的リアリズム」の特質を分析する。 ☆ ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(1967) 第12回 表象の可能性をめぐって――先住民とスペイン語文学 スペイン語で先住民を描く試みには、20世紀前半にも「インディへニスモ」などがあったが、征服者の言語によるそのような試みには、つねに表象の限界の問題がつきまとう。アンヘル・ラマのアルゲーダス論を手がかりに、スペイン語文学における先住民文化の表象可能性について考察する。 ☆ ホセ・マリア・アルゲーダス『深い川』(1958) 第13回 女性たちの諸文学――ミストラル、ピサルニク 文壇においてつねにマイノリティである女性たちは、20世紀ラテンアメリカにおいていかなる表現を生み出したか。女性作家たちのあり方を概観し、とくにガブリエラ・ミストラルとアレハンドラ・ピサルニクというふたりの詩人に焦点を当てて、その作品の特質を探る。 ☆ ガブリエラ・ミストラル『荒廃』Desolación(1922)、アレハンドラ・ピサルニク『狂気の石の抽出』Extracción de la piedra de la locura(1968) 第14回 グローバル化とポスト〈ブーム〉――21世紀のラテンアメリカ文学 〈ブーム〉世代の作家たちの多くが小説の創作を通じて一種の「ラテンアメリカ性」を追求し、そのことで国際的な評価を得たのに対して、1990年代以降のグローバル化時代においては、地域性の枠を超えた普遍的主題を扱う試みも増えている。現代とこれからのラテンアメリカ文学のあり方について考察する。 ☆ ロベルト・ボラーニョ『2666』(2004)
授業の方法
基本的には講義形式で実施しますが、作品講読にあたっては、学生に訳を担当してもらったりコメントを聞いたりなど、演習形式を取り入れます。 ※状況の変化がないかぎり、全回対面式で行ないます。
成績評価方法
平常点及びAセメスター末のレポートで評価します。
履修上の注意
・この授業はセメスター科目として構想されていますので、特別な事情がないかぎり、A1タームの「ラテンアメリカ文学・思想I」から継続して受講してください。 ・文学テクスト原文を取り上げることが多くあるため、スペイン語の基礎的知識があることが望ましいですが、各自の状況に配慮して授業を行ないますので、スペイン語学習歴はないけれどもスペイン語文学に関心を持っている意欲ある学生の履修も歓迎します。