アメリカ思想テクスト分析演習b

アメリカ社会思潮の展開

アメリカ合衆国は歴史が浅い国だとよく言われる。しかし、植民の始めから数えれば既に400年を越す歴史を持つこの国には、独立を支えた理念に照らし社会の在り方を問い続ける社会思潮の長い歴史が既にある。その流れを俯瞰し現代のアメリカを理解するための基本知識を取得することに授業は目的をおく。19世紀前半の遺産が20世紀に引き継がれる歴史をこのタームでは学ぶ。

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授業計画

第1週　『ハックル・ベリー・フィンの冒険』——ハックの“冒険”とナチュラルズム第2週　「アメリカ史におけるフロンティアの意義」——F. J. ターナーの憂鬱と地方主義第3週　『黒人の魂』——W. E. B. デュボイスとアフリカ系アメリカ人の“二重意識” 第4週『黄色い壁紙』——S. P. ギルマンと“新しい女” 第5週『ハルハウスの20年』――ジェーン・アダムズが見た移民社会の分断第6週『アメリカ的生活の将来』――ハーバート・クローリーと20世紀の革新主義第7週　　アメリカ社会思潮と現代

授業の方法

担当者の報告と教員の講義、授業におけるディスカッション。ゼミ形式で行う。

成績評価方法

授業での報告と期末ペーパー。

教科書

授業時に指示する。

参考書

David A. Hollinger and Charles Capper, The American Intellectual Tradition, vol. 1 & 2, (Oxford University Press, 1997)

履修上の注意

アメリカ近代史を受講済みであることが望ましい。ただし、必須ではない。