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最終更新日:2026年10月16日

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イタリア地中海歴史社会論II

イタリア史の遠近法:中世をめぐる伝統的パラダイムと最新学説の対話
本授業は、中世を中心としたイタリア史をキーワードを軸に読み解く発展的授業である。イタリア中世史では、長らく伝統的パラダイムが長く議論の枠組みを提供してきた。しかし近年では、グローバル地中海史、環境・気候史、物質文化論、ジェンダー史、パブリック・ヒストリーといった新たなアプローチにより、従来の歴史像が大きく再構築されつつある。本授業は、伝統的学説と最新動向が交錯するイタリア中世史の最前線を批判的に検討する。

到達目標は次の3点。
【概念の習得】イタリア中世史における主要な歴史的展開と概念を把握し、他者に論理的に説明できる。
【学説史の批判的理解】伝統的な歴史認識に対し、近年の研究動向がどのような問い直しを行っているかを理解し、多角的な視点から評価できる。
【文献解読と発信能力】日本語および外国語(英語・イタリア語)の専門文献・史料を解読し、自身の課題意識に基づいて論点を整理・報告し、議論を牽引できる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2502
FAS-CA4N02L1
イタリア地中海歴史社会論II
藤崎 衛
A1 A2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
第1回 イントロダクション:イタリア中世史の遠近法 第2回 移動する人々と王国の再編:古代末期からランゴバルド期へ 第3回 都市の再生と「市民」の創出:古代の遺産と司教都市 第4回 聖性と世俗権力:教皇権の確立と叙任権闘争 第5回 コムーネの実験:自治・派閥・職能 第6回 地中海ネットワークと「グローバルな中世」 第7回 農村景観・気候・集落化:城塞化から見直す空間史 第8回 民衆信仰と修道制革新:托鉢修道会と異端 第9回 社会構造とジェンダー:家族・身体・周縁 第10回 シニョリーア制の展開と領域国家の形成 第11回 「14世紀の危機」再考:黒死病・経済変動・レジリエンス 第12回 物質文化と知の空間:大学・写本・初期ヒューマニズム 第13回 総括:イタリア中世史の解体と再構築:現代的視座からの展望
授業の方法
教員による解説(講義)と、受講者による国内外の最新研究文献の読解・発表・ディスカッション(演習)を交える形式とする。
成績評価方法
授業への取り組みをもとに平常点で評価する。
履修上の注意
西洋史や中世史の基礎知識があることが望ましいが、何より能動的に文献を読み、発言する意欲を重視する。授業内では日本語のみならず英語(または意欲に応じてイタリア語)の学術論文や原典史料の抜粋を扱う。辞書等を活用しながら、積極的に外国語文献の読解に取り組む姿勢が求められる。毎回の出席と議論への積極的な貢献(質問・コメント)が前提となる。