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最終更新日:2026年10月16日

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イタリア地中海歴史社会論I

ローマ法から古代ローマの人々や生活を考える Life and Society in the Roman Empire: Law of Things in Justinian's Institutes
古代ローマの家というと、家父長制だ、男性中心主義だ、奴隷制社会だ、と批判的な目で見られるかもしれない。確かにローマ法には、家長の権力のあり方などに男性を基本軸にして設計したところが見られる。しかし、そもそもそのようなローマ法を発展させたローマ社会はどのような状況に置かれていたのか、また、女性たちはそのような社会でどのような暮らしを送っていたのかなど、社会実態を考えることも必要であろう。それは翻ってローマ法の影響を陰に陽に受けている近代法を考え直すきっかけにもなるはずである。この授業では、ユスティニアヌス帝によって作られた「ローマ法大全」の中の法学入門書である『法学提要』第2巻を日本語訳で実際に読み解いていき、古代ローマ法がどのようなものなのかを具体的に検討していく。また、それ以前に作られたガイウス『法学提要』との比較を通じて、ローマ社会がどのような変化を経験し、それに応じて法規則をどのように修正していったのか、また、そもそも帝国に生きる人々がどのような問題に直面していたのかを見ていくことを目的とする。
 内容面で少し重々しさを感じさせるかもしれないが、不明な点については教員からの解説を随時伴わせて、分かりやすさを重視して進める。要望があれば、随時授業内で意見してほしい。
The main objective of the class is to enable students to use historical sources for the Roman Law and to deepen their understanding on social life of the Roman Empire. In this class, the book two of Justinian's Institutes will be read. Institutes was made by Justinian, Emperor of the Eastern Roman Empire (527-565), as a primer for students of legal studies, and has left an enormous impact on the development of later legal system, including Japanese civil law.
Although the text itself is read in Japanese translation, reading the classical text attentively will deepen the knowledge on the ancient world and help students to acquire practical skills of using historical sources. Any command of Latin is not necessary for the participation in the class, although it is helpful. The whole teaching will be conducted in Japanese.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2501
FAS-CA4N01L1
イタリア地中海歴史社会論I
田中 創
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
第1回目はイントロダクション、第2回目以降は配付教材を用いながらの授業となる(進め方は「授業の方法」欄を参照)。扱う内容は主に下記の通りであるが、細部は進捗に応じて変更する可能性がある。 第1回 イントロダクション 第2回 物の分類方法 第3回 物をどのように取得するか 第4回 物にまつわる諸権利 第5回 所有者が分からなくなってきたとき 第6回 奴隷制や家父長権のある社会 第7回 遺言を作ろう 第8回 遺産が入ってくることの重み 第9回 ローマ兵の遺言事情 第10回 遺言が無効になる危険と予防策 第11回 遺贈という発想法 第12回 信託遺贈とローマ帝国 第13回 まとめ
授業の方法
教員による説明が中心という点では基本的に講義形式を取る。ただし、学生に日本語で読み合わせてくる若干のテキスト(授業内にプリント配布ないし、ダウンロード先を指示する)を毎回指定し、それを読解した際に出た不明点に答えていくところもあるため、ゼミ形式に近いところもある。授業では、教員からの解説的な講義に加え、適宜学生からの質問や意見の聞き取りを行うが、厳密な解答を求めるような形式ではないので、気軽な形で参加してほしい。 なお、第1回授業から対面授業を予定している。
成績評価方法
平常授業での議論の参加姿勢と最終レポートを基に判断する。 どのような理由であれ、欠席は3回までしか認められないので、健康管理にはよく留意すること。
履修上の注意
ラテン語やギリシア語などの古典語の素養は一切必要ない。また高校世界史に関する知識も前提としない。その代わり、分からないことや疑問に思ったことを授業内で率直に投げかける積極的な参加姿勢を求める。