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最終更新日:2026年10月16日

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フランス現代社会論演習

「日本のライシテ」を考える
日本の政教関係を、フランス語圏で議論される「ライシテ」の観点から読み直すことを目的とする。日本ではこの語は一般的ではないが、信教の自由と政教分離を定めた制度や社会的実践を分析することで、日本的ライシテの歴史的形成と現代的変容を明らかにする。国家神道体制から戦後体制への転換、近年の政治的言説、宗教学の知的系譜、無宗教・多神教をめぐる議論を扱い、日本語文献とフランス語文献の双方を参照しながら、内容をフランス語で説明・議論する訓練を行なう。比較社会学的視点から宗教と世俗の関係を多面的に理解することを目指し、また日仏双方の文脈を往還することで「ライシテ」という概念そのものを再考する視点を養う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2245
FAS-CA4K21S4
フランス現代社会論演習
伊達 聖伸
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語、フランス語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
前半では、ライシテ概念を意識しつつ日本の政教関係の歴史的形成と展開をたどる。その際、日本が一方的に西洋の政教関係をモデルとしただけでなく、西洋における政教関係の再編に日本が関与する場合もあったのではないかという点に注目したい。続いて、近年の政治状況のなかで現われていると思われる「右のライシテ/左のライシテ」という対立軸を取り上げ、政党政治や政教分離訴訟の変化を分析する。後半では、日本における宗教学の成立と展開を東大宗教学研究室の系譜から検討する。最後に、「日本人は無宗教か」「多神教的寛容とは何か」という問題を扱う。
授業の方法
日本語およびフランス語の資料・文献(抜粋)を読み、講義と討論を組み合わせて進める。各回では、内容理解にとどまらず、それをフランス語で要約・説明・議論する演習的要素を取り入れる。受講生の語学力の差に配慮し、語彙や表現の補足を適宜行ないながら、日本語とフランス語を往還する形で議論を深める。少人数形式を活かし、報告・コメント・質疑応答を通してフランス語による学術的コミュニケーション能力の向上を目指す。フランス語での発言に不安がある場合でも、段階的に参加できるよう工夫する。
成績評価方法
授業での報告、議論への参加、レポートをもとに評価する。
履修上の注意
フランス語による読解・表現演習を含む授業であるため、フランス語中級以上の運用能力を有することが望ましい。ただし、専門用語や表現は授業内で補足する。フランス語圏からの留学生の参加も歓迎する。専門的な宗教学の知識は必須ではないが、毎回提示する文献の事前読解を前提とする。宗教や政治に関する多様な立場を扱うため、特定の価値判断を前提とせず、資料に基づいて議論する姿勢が求められる。