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最終更新日:2025年4月21日
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言語文化論特殊研究(14)
イタロ・ズヴェーヴォの短篇小説を読む
19世紀末~20世紀初頭、オーストリア帝国領土であったトリエステを生きたエットレ・シュミッツ氏は、富裕なブルジョワとして生活しつつ、こっそりイタリア語で小説を書いては机の中にしまっていた。後にジョイスに熱烈に推薦されて「イタロ・ズヴェーヴォ」としてすい星のごとくパリの文壇に登場し(といってもテクストだけだが)、イタリアの文化人たちを混乱に陥れるまでは、まったく無名の存在であった。偉大なるアマチュア作家である。そのアイロニーに彩られた小説は読むと世界観が変わること間違いなしである。むろん読み過ぎは禁物だが、少しくらい読むのは心の健康に良いだろう。この授業の目標は、文法事項を確認しながらイタリア語を読めるようになることであり、また、ズヴェーヴォの物語の語り方の新しさを理解することである。
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