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最終更新日:2024年4月22日

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言語文化論特殊研究(8)

中英語のロマンスを読む――トマス・マロリーの『アーサーの死』
トマス・マロリーの『アーサーの死』は、15世紀後半のイングランドで書かれた散文の長篇ロマンスである。フランス語や英語による様々なアーサー王関連の物語を典拠とし、薔薇戦争と呼ばれる内乱を背景に生まれたこの作品は、アーサー王をめぐる物語的伝統の中世におけるひとつの到達点を示した記念碑的な作品であると同時に、19世紀以降の英詩や小説に多大な影響を与えた作品でもある。本授業では、アーサーの誕生から王国の繁栄に至るまでの過程を描いた物語の前半部分を抜粋し、原語で味読する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C161908
FAS-CA4H18L1
言語文化論特殊研究(8)
小林 宜子
A1 A2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
初回は『アーサーの死』とその典拠となった先行作品、『アーサーの死』の成立の過程と時代背景について講義を行う。翌週以降は、指定された教科書の中から物語前半の "How Uther Pendragon begot the Noble Conqueror King Arthur," ”The Wedding of King Arthur,” ”The Noble Tale betwixt King Arthur and Lucius, the Emperor of Rome” を順次精読する。時間が許すかぎり、マロリーの作品から着想を得たヴィクトリア朝の詩や絵画も考察の対象としたい。
授業の方法
初回以外は受講者による訳読と口頭発表、およびディスカッションを中心とした演習形式の授業となる。
成績評価方法
授業への参加態度、訳読や口頭発表の内容、および期末レポートの成績を基に総合的に評価する。
教科書
Oxford World's Classics シリーズに収められた以下のペーパーバック版(Kindle 版もあり)を使用する。Sir Thomas Malory, ”Le Morte Darthur--The Winchester Manuscript,” ed. Helen Cooper (Oxford: Oxford University Press, 2008).
参考書
授業中に指示する。
履修上の注意
・中世末期の作品を原語で購読するが、中英語の知識がなくても履修可能である。 ・第1回目の授業はオンラインで実施する。