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最終更新日:2024年10月18日

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言語教育・学習論I[言語態・テクスト文化論コース]

教育における「価値」と「評価」を考える
 教育活動に「評価」はつきものですが,評価という語にいい印象を持っている人はあまりいないでしょう。この語には,「学習の成果」や自分が持っている「能力」が,「権力を持つ者によって一方的に査定される」,という暗いイメージが抜きがたくつきまとっています。
 本来評価とは,「価値」について「評すること(あれこれ言い合うこと)」です。そして何に価値を認めるかは,社会や文化によって決められるという側面もありますが,最終的には個人が,自分の責任によって決めることでもあります。
 つまり価値とは,実体として存在するものではなく,「人間が見つけるもの」なのです。したがって,もともと価値があると思われていたものが価値を失ってしまうことも,逆に,「これまで認識されていなかった新しい価値」発見する,ということもあります。 評価,という概念を,「既存の規範や価値観に沿った一方的査定」としてではなく,「既存の価値の問い直しや,新しい価値の発見」と捉えてみることで,私たちの「教育」に対する向き合い方もずいぶん変わってくることでしょう。
 この授業では,参加者同士の議論によって,「評価」という活動の本質に近づいていくとともに,そうした議論を,教育活動や,人間同士の日常的なコミュニケーション活動に生かしていくにはどうすればよいか,ということについて考えていきます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1615
FAS-CA4H14L1
言語教育・学習論I[言語態・テクスト文化論コース]
宇佐美 洋
A1 A2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1. 価値と価値観 2. 規範の分類と評価 3. 客観性・主観性とは? 4. 評価を評価する 5. 評価と目標 6. 評価を行う責任
授業の方法
講義・ディスカッション・グループワーク・プレゼンテーション等
成績評価方法
授業への参加状況(授業内での提出物・プレゼンテーション等含む),最終レポート
教科書
特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。
参考書
特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。
履修上の注意
 この授業に参加するために特別な予備知識は必要ありません。一人一人の学生がすでに持っているものをそれぞれ提示し,話し合いを行う過程において他者から学び,お互いの考えを調整しながら,自分たちなりの新しい概念を形成していくことを目指しています。  言語形式というより,言語を用いた活動のあり方に関心を寄せる学生にとって有益と考えています。