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最終更新日:2024年10月18日

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言語文化横断論

ポスト帝国と国民国家の交点:日本語文学の批評的枠組みを再考する/Crossing point of Post-empire and Nation-State: Rethinking the Critical Frameworks of Japanese Language Literature
本授業では1980年代からおよそ40年の間、日本文学批評を席巻してきた「国民国家論」を再考することを目的とする。ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の出版以来、日本においては西川長男や小森陽一などの仕事によって、日本文学研究において分析の手法としての国民国家批判が定着してきた。一方で、その40年の間で「国家」という概念は揺れ動いてきた。特に、現在のウクライナやガザでの侵攻/戦争を考えると、冷戦崩壊以降の国民国家論の射程がどれほど現在においても有効なのかを改めて検討する必要があるように思える。故に、本授業では、「国民国家論」をめぐる理論的な再検討すると同時に、具体的なテクストの読み直しから、別の理論的枠組みを考える可能性を捉えたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1605
FAS-CA4H05L1
言語文化横断論
逆井 聡人
A1 A2
水曜2限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
本授業の前半では、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の各章や、西川長男『国境の越え方―国民国家論序説』、『国民国家論の射程―あるいは「国民」という怪物について』、小森陽一『<ゆらぎ>の日本文学』、『ポストコロニアル』等の議論を確認する。後半は、前半の理論的枠組みに基づいて/あるいは批判的に継承し、具体的なテクストを読んでいく。 テクストとしては、在日コリアンの文学(李恢成、李良枝、崔実…etc.)や沖縄文学(目取真俊、崎山多美…etc.)、移民文学などを扱う予定。
授業の方法
演習形式。発表と質疑応答。
成績評価方法
発表40%、議論への貢献度30%、期末レポート30%
教科書
以下の書籍の使用を予定。初回授業にて、具体的に指示する。 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』 西川長男『国境の越え方―国民国家論序説』 西川長男『国民国家論の射程―あるいは「国民」という怪物について』 小森陽一『<ゆらぎ>の日本文学』 小森陽一『ポストコロニアル』
参考書
授業毎に指示
履修上の注意
初回で発表担当を決めます。一人最低一回は発表してください。
その他
英語での発言、プレゼンテーションも可とする。/You can give comments and presentations in English.