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最終更新日:2024年10月18日
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テクスト文化論演習
短篇小説のモダニズム
モダニズム(modernism)とはひろい意味で20世紀前半にその最盛期を迎えた実験的な文学・芸術運動を包括的に示す言葉ですが、ここではとくにイギリスやアイルランドを中心にした英語小説、とりわけジェイムズ・ジョイス(James Joyce, 1882-1941)やヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf, 1882-1941)のことを念頭に置いています。前者の『ユリシーズ』や後者の『ダロウェイ夫人』『灯台へ』など長篇の傑作も数多くありますが、この授業ではとくに英語の原文でいくつか短篇小説を読んでゆくことで(1)英語モダニズム文学の特徴を実践的に理解する、ことと同時に、(2)テクスト読解力を磨く、ことを目指します。
代表的な一人ないし二人の作家を深めるというよりは、複数の作家の短篇作品を読んでゆき、この分野への広い視野も養ってほしいと思いますので、多様性にも配慮した作家・作品の選択をしてゆきます。とりあげる可能性のある作家は上述のジョイスとウルフのほかに、
・E・M・フォースター(E. M. Forster, 1879-1970)
・キャサリン・マンスフィールド(Katherine Mansfield, 1888-1923)
・D・H・ロレンス(D. H. Lawrence, 1885-1930)
・ウィンダム・ルイス(Wyndham Lewis, 1882-1957)
・ジーン・リース(1890-1979)
などです。テーマとしては近代、都市空間、階級、ジェンダー/セクシュアリティ、植民地主義などが考えられますが、まずは精読を重視して、テクストの読み込みから浮かび上がる意味を大切にします。
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