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最終更新日:2024年4月22日

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言語態研究演習

理論の前と後にある作品
文学理論(批評理論)と呼ばれるものには様々な種類があり、それらは作品分析の方法論として概説書に解説されている。では、実際に作品を分析するにはそれらのうちの一つを選んであてはめればよいのか。しかし、理論は作品を元に生み出されるとしても、作品はまた理論から逃げ出す。一つの理論で容易に説明しきれないのが作品である。作品を読むことは理論を問い直すことにも繋がる。理論を確認したうえで、そこに作品がどう関わるのか、あるいは逸脱するのかを見ていきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1603
FAS-CA4H03S3
言語態研究演習
郷原 佳以
S1 S2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
(1)一つの理論の概要を押さえ、次の回に(2)『文学理論のプラクティス』(土田知則・青柳悦子、新曜社、2001年)を中心に、その理論に関わる作品分析を読むという形で進める。作品分析の方は参加者が前もって担当し、発表する。以下のような項目を扱う。 -構造主義文学理論の攪乱 (1)理論 (2)作品分析(「日常言語の復権」) -文学史の攪乱(1)理論 (2)作品分析(「影響関係を脱構築する」:デイヴィッド・ロッジ『小さな世界』) -物語論(ナラトロジー)の攪乱 (1)理論 (2)作品分析(「小説的思考における他者との融合」:クンデラ『存在の耐えられない軽さ』) -
授業の方法
理論の回は講義を中心とする。作品分析の回は前もって決められた担当者が内容を解説する。その後、ディスカッションを行う。参加者は、取り上げられる作品を読んでくる。
成績評価方法
授業内の発表や義論、および、期末レポート。
教科書
『文学理論のプラクティス』(土田知則・青柳悦子、新曜社、2001年)
参考書
適宜指示する。
履修上の注意
言語態コースの必修授業の一つで、「言語態研究基礎」の応用編という位置づけ。とはいえ、基礎的なことも解説するので「~基礎」を取っていなくても履修可。