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最終更新日:2024年4月22日

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言語理論I

統語論入門
Liliane Haegeman (2006) Thinking Syntactically: A Guide to Argumentation and Analysis (Blackwell, ISBN: 9781405118538) を⽤いた統語論の⼊門。
⽣成統語論研究で⾒いだされてきた種々の⾔語データの分析を通して、統語分析への⼊門を試みると同時に、仮説検証のプロセスを⾝につけ、議論構築の基礎を学ぶ。科学としての⽂法へのアプローチを⾝につけたい。
⼊門という授業の性質上、基礎から始めてステップを踏んで解説をしていくので、「統語論とはどんなことをするのかな」といった疑問を抱いている、統語論を専門としない学⽣の受講も歓迎する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1529
FAS-CA4G28L1
言語理論I
稲葉 治朗
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1 言語の科学的研究 (1) 科学としての言語学 (2) データの一般化 (3) 諸言語 2 統語構造の分析 (1) 構造分析の方法 (2) 動詞句と文 (3) 指定部 3 語彙的投射と機能的投射 (1) 文の構造 (2) 結合と移動 (3) 意味関係 (4) 助動詞 4 構造の再考察 (1) 構造から意味へ (2) 動詞句内主語仮説 (3) 主語の位置と助動詞 5 周辺部の構造 (1) 文の周辺部 (2) 移動 (3) 非定形文の周辺 (4) 関係節
授業の方法
授業は主に講義形式で行い、定期的な課題により、学んだことの理解・定着を確認する。 毎回、教科書の該当箇所を読んだ上で授業に臨むことが望ましい。
成績評価方法
積極的な授業参加、定期的な課題、学期末の研究レポート(あるいは試験)による評価を現時点では予定しているが、状況次第では別の方法を取ることもあり得る。
教科書
Liliane Haegeman (2006) Thinking Syntactically: A Guide to Argumentation and Analysis (Blackwell, ISBN: 9781405118538)
参考書
・原⼝庄輔他(編)『増強版チョムスキー辞典』研究社、2016年。 ・阿部潤『⽣成統語論⼊門』開拓社、2016年。 ・杉崎鉱司他(編)『言語研究の世界』研究社、2022年(特に第1, 2, 5, 6章)。 など
履修上の注意
⼤学院・⾔語情報科学専攻の⼊門科目であるが、学際⾔語科学コースの学⽣にとっては、A2ターム(予定)に開講される必修科目「基礎言語理論I: 形の体系」の代わりに、必修科目として履修することが可能である。 積み上げ式の内容なので、なるべく休まないようにすること。やむを得ず休んだ場合には、その箇所をフォローした上で次回の授業に臨むこと。 (⼤学院⽣のteaching assistantが⼿助けしてくれる予定になっている。) この授業を取る可能性が⾼い者は、p.28(sec.2.3の前)くらいまで目を通しておくことが望ましい。(この段階で全部理解できる必要も、細部にこだわる必要もない。) 「初回はとりあえず様⼦⾒」という場合には、もちろんその限りではない。
その他
履修の可能性のある学⽣は、とりあえずUTOL(旧ITC-LMS)上で履修登録がされている状態で授業に臨むことをお勧めします。 (登録されていないと、こちらからの連絡が届かない可能性があります。)