学部後期課程
HOME 学部後期課程 言語と社会II
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

言語と社会II

漢語音韻学の基礎
「漢語音韻学」とは中国語の発音を扱う中国の伝統的な学問分野です。この「漢語」は「中国語」を指す学術名です。
この授業では、中国語の音韻および漢字音について記された学術論文や学術書を輪読し、漢語音韻学の基礎を学びます。学習する内容には現代中国語(現代漢語)に関するもの、古代中国語(古漢語)に関するもの、および両者の関係が含まれます。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1519
FAS-CA4G18L1
言語と社会II
吉川 雅之
S1 S2
水曜3限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
中国語の音韻および漢字音について中国語で書かれた学術論文や学術書を輪読し、漢語音韻学の基礎知識と用語、および分析方法を学習します。そして、漢語音韻学の分析方法を批判的観点から問い直します。 輪読する学術論文・学術書は中華人民共和国の正字体である簡体字で記されたものの他に、繁体字(旧字体)で記されたものも含まれます。 この授業で学術論文や学術書を通して言及するテーマは以下のとおりです。 1.現代中国語の音節構造(声調を含む) 2.現代中国語の音韻体系 3.古代中国語の音韻体系 4.等韻学 5.韻図 6.韻書 7.現代標準中国語音と古代中国語音の対応関係 8.現代中国語の地理的変種と古代中国語音の対応関係 尚、第1週はガイダンスを行います。
授業の方法
この授業では演習形式を採用します。 履修者各位には中国語で記された学術論文・学術書を音読し、かつ日本語に訳してもらいます。音読は、現代標準中国語(普通話、台湾華語)で行ってもらっても構いませんし、広東語(粤語)や台湾語(閩南語)で行ってもらっても構いません。 ※授業では冒頭・末尾の合計15分間は質疑応答などに当てます。 ※学部の指示に従い、第1週の授業はオンラインで行います。
成績評価方法
以下の点をはじめとして平常点を重視します。 1.日本語訳が適切か否か。つまり、文章に対する理解度。 2.輪読対象たる学術論文・学術書で論点となっている事柄について、他の学術論文・学術書も参照した上で、総合的視点から自分の考えを述べるなど、掘り下げた調査・分析・考察を行っているか否か。
教科書
輪読する学術論文・学術書は授業中に指示します。
参考書
この授業で輪読する論文では国際音声記号(IPA)が使われている箇所が有ります。国際音声記号については、以下の参考書を読んでください。 加藤重広、安藤智子『基礎から学ぶ音声学講義』研究社、2016年(ISBN: 9784327377434) 小泉保『音声学入門』(改訂版)大学書林、2003年(ISBN: 9784475018630)
履修上の注意
授業内容の補足や更なる参考資料の紹介は「関連ホームページ」に記します。 連絡事項はITC-LMS上で掲示します。