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最終更新日:2024年10月18日

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言語の対照と類型II

語用論の展開:The Dark Matter of Pragmaticsを読む
2024年に出版されたStephen LevinsonのThe Dark Matter of Pragmatics は、その前年にベルギーのブリュッセルにて開催された国際語用論学会の基調講演を書籍化したものである。この講演において、自分自身が語用論の諸現象に対して非常に重要な役割を果たしてきたLevinsonは、過去数十年の語用論の展開をおさえるとともに、いまだ残されている課題について正確で鋭い指摘を行った。本授業では、この書籍の講読を通じて、語用論の過去・現在・未来を理解することを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1514
FAS-CA4G13L1
言語の対照と類型II
遠藤 智子
A1 A2
水曜3限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
適宜補足を加えながらテキストを読んでいく。第1-2章は初回授業で、第3−4章は第二回授業で、教員が用意したスライドを使いながら読む。第三回の授業から第5章に入り、各パラグラフの担当者がスライドを用意して説明する。 The Dark Matter of Pragmatics: Known Unknown 1 What Is Pragmatics and Why Does It Matter? 2 How to Find out What We Don't Know We Don't Know 3 The Human Communication Bottleneck and the Niche for Pragmatics 4 A Design Perspective on Human Communication 5 The First Trick to Circumvent the Bottleneck: Multiplying Channels 6 A Second Trick to Circumvent the Bottleneck: Dual Content, Word and Deed 7 A Third Trick to Circumvent the Bottleneck: Choice of Message Form 8 A Forth Trick to Circumvent the Bottleneck: Non-literal Uses of Language 9 A Fifth Trick to Circumvent the Bottleneck: Leveraging the Context 10 From Dark Matter to Dark Energy: A Central Mystery in Human Communication 11 Some Further Targets for Future Research 12 Coda
授業の方法
テキストは1パラグラフずつ担当者を決め、担当者は授業前日までにスライドを提出し、授業で説明する。必要に応じて教員が適宜補足し、授業参加者全員で議論を行う。授業参加者の人数によって担当回数は変わってくるが、複数回担当することになる。ただし、一回の担当は1パラグラフなので、一度の発表の負担はそれほどでもない。できる範囲で担当パラグラフ内に挙げられている研究について追加で説明をしてほしいが、強制はしない。
成績評価方法
授業内の担当箇所説明、議論への参加、期末レポート
教科書
Levinson, Stephen C. 2024. The Dark Matter of Pragmatics: Known Unknown. Cambridge University Press.
参考書
授業内で指示する
履修上の注意
発表の準備においては、もちろん辞書やインターネット上の資料を使用してよいが、担当箇所の全体を機械翻訳(生成AIの利用を含む)で和訳することは禁じる。これは、Levinsonの英文は平易であり、このくらい読めないと卒業論文の参考文献に英語文献を使えないこと、および、単に文章を日本語に置き換えることは文章の内容理解を保証せず、場合によっては阻害となることが理由である。