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最終更新日:2024年10月18日
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芸能・芸術論
芸能・芸術論
日本各地の伝承文化「民俗芸能」の現在や実態に触れ、ローカル(地域)な伝承文化のグローバル展開と社会実装の可能性を考察する。
民俗芸能や郷土芸能を知っている/見たことがあるだろうか。
獅子舞や阿波おどり、ねぶた、ナマハゲなどは聞いたことあるだろう。科学やインターネットが発達した現代日本において今もなお、伝統的な舞踊や民謡、お囃子や祭礼行事が地域住民の手によって続けられている。誰が何のために創出し、今もかたくなに続けられているのはなぜだろう。そして、これからも続け、未来に受け渡すべきものなのだろうか。
少子高齢化、都市部への人口集中と過疎化、インフラ老朽化、自然災害の増加など、日本は課題先進国である。その課題を一身に受けているのが民俗芸能の継承活動であり、その継承活動を見直し深掘りすることで、課題解決の一端を見出すことができないだろうか。
民俗芸能をはじめ各地で伝承されてきた文化を、単なる保存・保護の対象ではなく、私たちの社会にとっての現在や未来に必要なものと位置付けて、その魅力や可能性、活用方法などを担当講師の活動事例を通じて検討し、社会における実装や実践の基礎を開発準備する。
さらに、300年前から岩手県で伝承されてきた「鹿踊」のデモンストレーション上演、普段触れることが難しい用具や衣装の見学、演者との交流、踊り(身体表現)や太鼓(音楽)の体験をおこない、芸能や伝承が「誰のために/なんのために創作されたのか」、これからの地域の伝承(持続可能性)や表現(文化)が、現代・未来の人間にとって必要なものになりうるのかを考察する。
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