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最終更新日:2025年4月21日
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日本歴史文化論
戦国時代の法と社会
戦国から織豊期にかけて薩摩の大名島津家に奏者・家老として仕えた上井覚兼(うわい・かくけん/さとかね)の日記『上井覚兼日記』を読む。島津勢の前線での駐屯生活や軍議の様子などが克明に記録されているほか、武士の生活や文芸、価値観、さらには北九州以北にはみられない、南九州特有の社会構造をうかがわせる記事なども多数見られる。使用されている漢文も、多数の九州方言を含む独特なもので、けっして平易とはいえないが、言語学的にもきわめて興味深い素材といえよう。この史料から何をつかむかはひとえに銘々の関心次第だが、歴史学・文学・言語学・社会学・文化人類学・民俗学など、さまざまな分野からの受講者を広く期待している。今期は天正11年(1583)8月12日条からはじめる予定である(ただしテキストに関しては受講者との相談により変更することもありうる)。
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