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最終更新日:2026年10月16日

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比較文学比較文化特殊研究II(1)

ヴィラン(Villain)で読み解くポピュラー文芸 Popular novels studied through villains
【授業の概要】
 18世紀の産業革命を契機に印刷技術が大きく向上したのに伴い、小説の読者層も爆発的に拡大していった。大衆読者の誕生である。時代を映す大衆の欲望は小説のモードに甚大な影響を与え、いわゆる大衆小説が文芸市場に立ち現れてきた。
 今世紀に入り、インターネットを介した配信やSNSがメディアを席巻したことで、かつての大衆小説はポピュラー文芸・文化として、よりコンテンツ化が激しくなってきている。
 本講義では、19世紀半ば以降のクラシックな大衆小説と現代ポピュラー文芸を横断しながら、ヴィラン(Villain)表象を紡ぐ言説コードおよびテクスト構造を分析する。
 現代に至るまで、ポピュラー文芸の読者に愛されるキャラクター像の一つに、ヴィラン(Villain)がある。倫理性が強く求められるポピュラー文芸において、なぜヴィラン(Villain)に読者は惹かれるのか。ヴィラン(Villain)表象を紡ぐ言説コードに潜在する大衆の欲望について考察し、ポピュラー文芸を理論的に解析する。

【授業の到達目標】
①ポピュラー文芸の成り立ちを学際的・体系的に学ぶことで、既存の文学史に囚われない価値観を追究する思考力が身につく。
②日本の近現代を推進してきた欲望の歴史を学ぶことで、現代社会に通じる時事的な政治・経済問題へも言及する力が身につく。
③海外小説との比較検討を行うことで、日本の近現代文学を国際的視野で捉え直すことができる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C122601
FAS-CA4D34S1
比較文学比較文化特殊研究II(1)
小松 史生子
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
第1回:オリエンテーション(日本大衆小説の成り立ちとその意義) 第2回:怪盗①     サジ「ジゴマ」、スヴェストル&アラン「ファントマ」、ルブラン「怪盗紳士」「8・1・3」など。    メディア参照として、海外ドラマ「ホワイト・カラー」など。 第3回:怪盗②     江戸川乱歩「怪人二十面相」、はやみねかおる「怪盗クイーン・シリーズ」など。    メディア参照として、モンキー・パンチ「ルパン三世」、青山剛昌「名探偵コナン」など。 第4回:詐欺師①     高木彬光「白昼の死角」、ハイスミス「太陽がいっぱい」など。    メディア参照として、映画「スティング」など。 第5回:詐欺師②     小林信彦「紳士同盟」、新庄耕「地面師たち」など。    メディア参照として、ドラマ「コンフィデンスマンJP」など。 第6回:剣鬼①     中里介山「大菩薩峠」、柴田錬三郎「眠狂四郎無頼控」など。    メディア参照として、映画「大菩薩峠」など。 第7回:剣鬼②     司馬遼太郎「燃えよ剣」、山田風太郎「魔界転生」、今村翔吾「イクサガミ」など。    メディア参照として、映画「魔界転生」など。 第8回:悪女①     デュマ「三銃士」、仮名垣魯文「高橋阿伝夜刃譚」など。    参照として、「旧約聖書」外典、民俗学における「山姥」など。 第9回:悪女②     菊池寛「真珠夫人」、三浦綾子「氷点」など。    メディア参照として、悪役令嬢コンテンツなど。 第10回:怨霊①      鶴屋南北「東海道四谷怪談」、三遊亭円朝「怪談牡丹燈籠」など。     メディア参照として、映画「東海道四谷怪談」など。 第11回:怨霊②      鈴木光司「リング」、澤村伊智「ぼぎわんが、来る」など。     メディア参照として、映画「リング」など。 第12回:人獣      黒岩涙香「怪の物」、村山槐多「悪魔の舌」、江戸川乱歩「人間豹」など。 第13回:まとめ
授業の方法
本授業は講義形式で行います。 資料は、都度、WEB(UTOL)上に掲示しますので、受講生は各自であらかじめその資料をダウンロードしておいてください。 資料は、各自のPCや端末にダウンロードして、そのPCや端末を教室に持参して受講してもOKです。また、各自でプリントアウトして教室に持参して受講してもOKです。 WEB(UTOL)上に掲示した資料と同じものを、授業中にプロジェクターで投影します。
成績評価方法
成績は、最終レポートの内容で評価します。
履修上の注意
予習:授業前にWEB(UTOL)に掲示する資料には、あらかじめ目を通しておくこと。 復習:授業中に言及された文学作品や芸術作品を、積極的に読んだり調べたりして、最終レポートに備えること。
その他
【授業日程】8月31日(月)~9月3日(木) 【授業時間】関連する映像鑑賞も多く含む授業内容ですので、105分✕13回で実施します。       8月31日のみ一日4コマ、以降は一日3コマです。       8月31日 → 2・3・4・5限       9月1日~3日 → 3・4・5限 ※日程の関係上、2026年度秋卒業者は、卒業単位に含めることができないため注意すること