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最終更新日:2025年4月1日

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比較文化論II(3)

武田泰淳の短編小説:戦時中国体験と戦後日本の状況に対して
 武田泰淳(1912-1976)という作家は、1931年に東京帝国大学支那哲学支那文学科に入学、1934年に竹内好、岡崎俊夫らと中国文学研究会を結成、1937年から39年まで徴兵されて中国で従軍、1944年に上海に渡りそこで終戦を迎えた。1946年に帰国し、1947年あたりから作家として知られるようになり、戦後派作家として今も日本文学史に名を残している。
 この武田泰淳の短編小説を何篇か取り上げて精読する。2024年度の授業では「武田泰淳入門」と銘打って授業を開講したが、今年も、授業内で到達できるのは、せいぜい武田泰淳研究の入口(深堀すべき問題、材料を示唆する)までである。あとは各人で研究を深めていっていただきたい。
 精読する作品としては、1947年から50年にかけて発表されたものを考えている。例えば、「月光都市」、「才女」、「サイロのほとりにて」、「非革命者」、「黒旗」、「闇に立つ人」、「聖女侠女」、「復讐」、「悪らしきもの」、「不明な事件」等。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1218
FAS-CA4D22L1
比較文化論II(3)
伊藤 徳也
S1 S2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1導入 1−1授業紹介① 1−2演習前レクチャー② 2講読演習③〜⑫ 3総括⑬
授業の方法
授業時間は105分(10:25−12:10) 初回はオンライン、2回目以降は原則対面(希望者がいればオンライン中継も) レポーターを立てない全員輪読会形式で行いたい。
成績評価方法
平常点と期末レポートを総合的に評価する
教科書
PDFを配布
参考書
武田泰淳著・川西政明編「評論集 滅亡について」(岩波文庫) 武田泰淳「身心快楽 自伝」(創樹社) 武田泰淳著・川西政明編「身心快楽 武田泰淳随筆選」(講談社文芸文庫) 川西政明著「武田泰淳伝」(講談社) 川西政明「はるかなる美の国 泰淳論」(福武書店) 渡邉一民「武田泰淳と竹内好」(みすず書房)
履修上の注意
・どのエディションでもいいので、初回の授業が始まるまでに、武田泰淳の「審判」だけ読んでおいていただきたい。いつでもよいが、武田泰淳「身心快楽 自伝」(創樹社)か武田泰淳著・川西政明編「身心快楽 武田泰淳随筆選」(講談社文芸文庫)も読んでおくと、授業内容の理解が深まる。 ・履修(単位取得)希望者は、初回を除き対面で参加すること。 ・履修せずオンラインで参加すること(単なる受講)を希望する者は、初回時に申し出ること。オンライン参加の場合は、教室内の声をすべてクリアに拾えるかどうか、残念ながら、機器の能力に限界があって保証できないので、その点承知おきいただきたい。