1)オリエンテーション(本講義の目的と概要)
本講義の目的と概要、課題や評価について説明
2)日本人とトウェイン(序)-マーク・トウェイン文学の概要紹介
3)明治期の日本とマーク・トウェイン(1)-日本初のトウェイン翻訳と山縣五十雄
4)明治期の日本とマーク・トウェイン(2)-明治期の日本版『王子と乞食』について
5)日本初の『ハックルベリー・フィン』訳(1)
佐々木邦訳『ハック・フィン』における語りの軽視と感傷性の強調
6)日本初の『ハックルベリー・フィン』訳(2)
佐々木邦訳『ハック・フィン』における批判精神の弱体化とアイロニーの消滅
7)大正期児童文学とトウェイン(1)-鈴木三重吉の「乞食の王子」を中心に
8)大正期児童文学とトウェイン(2)-千葉省三の『童話』を中心に
9)戦時下の日本におけるトウェイン―大仏次郎の日本版『王子と乞食』を中心に
10)占領下の日本におけるトウェイン(1)
アメリカの占領と日本児童文学、『トム・ソーヤ』と『ハック・フィン』の検閲とお上品化
11)占領下の日本におけるトウェイン(2)
戦災孤児とアメリカ化の問題。民主化のヒーローとしての『ハック・フィン』
12)戦後日本の教科書におけるトウェイン―日米の国語教科書における『ハック・フィン』他
13)まとめ