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最終更新日:2025年4月21日
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表象文化論特殊研究演習IV
アフリカ系芸術論
この講義では、芸術論に「アフリカ系」という形容詞をつけているとおり、アフリカ系美術を対象とします。アフリカ系芸術の代表的なものは、儀式で使用される仮面、彫像です。仮面や彫像は、現代美術マーケットで高騰しており、数千万円から数億円という価格で取引されています。もちろん21世紀の「現代的」なアート作品もアフリカから発信されています。しかし、この授業でとらえる「アート」とは、そうしたファイン・アートの枠組みで、美術マーケットで高値をつけ、展覧会に展示されるものにとどまりません。いや、むしろ、そうした既成のアート観念を超えて、アフリカ系の文化的営為を捉えるものです。したがって、この授業で取り上げるアートとは、口頭伝承、音楽、ダンス、といったものを含みます。本講義は、民族学・文化人類学的アプローチと歴史学的アプローチをとりながら、アフリカ系文化の基礎とその伝播をたどり、もっとも根源的な水準で、アフリカ系芸術を「理解」することを目指します。
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