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最終更新日:2025年10月17日
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表象システム論演習
ジュベールを読む
講義題目のとおり、同時代の著名な文人たちと交際しながら生前には何ひとつ出版せず、ひとしれず書き溜められていたノートが本人没後、シャトーブリアンの手に渡ったことで今日にまで名を残すジョゼフ・ジュベール(Joseph Joubert, 1754-1824)を読んでみる。フランスではモンテーニュをひとつのプロトタイプとし、17世紀にラ・ロシュフーコー、ラ・フォンテーヌ、ラ・ブリュイエールらとともに一連の峻峰を形作ったモラリスト(「道徳家」というより「人間観察者」といった意味合い)の系譜に連なるが、ある種の稀薄さ、静穏さ、しかしまた独特な廉直さへの希求が有意な傾向を成し、今日の若い読み手のみなさんからしてもあまり違和を感じないのでないかと思う(後代の著作家たちにも決して目立ちはしないが深いところで影響をおよぼしている)。およそのところアフォリズム(格言風の断章)の連続であり(つまり、ひとつひとつが短い)、文体的にもそれほど込み入ったものではないので、フランス語の学習歴が浅い方も大いに歓迎する。
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