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最終更新日:2024年4月22日

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言語芸術論II

「私」のメディア性、あるいは孤独の不可能性について
近代芸術の大きな特徴のひとつはその個人性にあり、私が私について語るという行為が近代文学の基本形をなしている。しかしその一方で、私語りは私だけでは完結せず、それを聞く他者を求める。「私」は他者というメディア=媒介なしには成立しえない。現代のSNSにいたるまで、近代の私語りを貫くこのジレンマについて、文学に即して考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1120
FAS-CA4C20L1
言語芸術論II
乗松 亨平
A1 A2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
ルソー、ドストエフスキーらの私語りのテクストと、それらに対する批評を出発点にして、「私」のメディア性について考える。併せて、親密圏/公共圏(アーレント、ハーバーマス)や主体性(フーコー、ナンシー、バトラー)などに関する理論を参照する。 ※第1回目の授業はzoomで行う。ミーティング情報はITC-LMSを参照。 第2回目の授業までに、ルソー『孤独な散歩者の夢想』を読んでくること(翻訳はどれでもよいが、授業では岩波文庫版(今野一雄訳)に準拠する)。
授業の方法
おもに講義による。受講者による発表・ディスカッションを適宜おこなう。ルソー『孤独な散歩者の夢想』、ドストエフスキー『地下室の手記』、そのほか1冊程度の課題図書を読んでくることが求められる。
成績評価方法
平常点と期末レポートによる。
教科書
ルソー『孤独な散歩者の夢想』、ドストエフスキー『地下室の手記』ほか。
参考書
授業内で指示する。
履修上の注意
2020年度Sセメスターに開講した授業と重なる内容のため、当授業に参加した人は履修しないこと。