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最終更新日:2024年4月22日

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音響芸術論II

ワールドミュージックからK-POPまで——アジアのポピュラー音楽と社会——
21世紀、K-POPやJ-POPがグローバルに受容され、アジアのポピュラー音楽はすっかり定着したかにみえる。アジアやアフリカのポピュラー音楽が世界的な注目を集めるようになるきっかけとなったのは、1980年代にヨーロッパで世界各地の音楽に関心をもつレーベルが「ワールドミュージック」という新たなジャンルを確立させたことであった。しかし、音楽実践からみれば、欧米のポピュラー音楽のアーティストたちは以前からアジアやアフリカ音楽を取り入れて、自らの音楽世界を拡大していた。この授業では、欧米におけるアジアのポピュラー音楽の受容と展開、日本におけるワールドミュージックへの関心の高まり、さらにC-POPやK-POPの流行に至るまで、グローバルに受容されるアジアのホピュラー音楽の諸相について、アカデミズムの世界とのかかわり、政治・社会的な背景、音楽産業のあり方などをふまえつつ、多角的な視点から考えていく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1116
FAS-CA4C16L1
音響芸術論II
井上 貴子
S1 S2
水曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1 ワールドミュージック—すべてはここからはじまった― 2 ワールドミュージック以前―はじまりのきっかけ― 3 欧米の音楽市場で人気のワールドミュージック 4 ワールドミュージック最強の音楽とは—ラテン音楽— 5 日本におけるワールドミュージックの受容 6 WOMAD、沖縄、日本―日本人のルーツ探し― 7 インドネシア音楽はなぜか日本で大人気だった 8 北京ロックとC-POP 9 アジアにおける韓流の起源 10 世界にはばたくK-POP 11 インドのポピュラー音楽①映画音楽 12 インドのポピュラー音楽②インディーポップ 13 ブリティッシュ・エイジアンのポピュラー音楽
授業の方法
講義形式を基本としますが、授業中の議論や質疑応答など、双方向のコミュニケーションも重視します。 また、毎回、授業内で音楽映像の鑑賞を行います。
成績評価方法
授業中の小レポートと議論への参加度(50%)、期末レポート(50%)で評価します。
教科書
特にありません。必要に応じてオリジナルのプリントを配布します。
参考書
井上貴子編著『アジアのポピュラー音楽—グローバルとローカルの相克—』(勁草書房、2010年) 井上貴子『ビートルズと旅するインド、芸能と神秘の世界』(柘植書房新社、2007年) ピーター・マニュエル『非西欧世界のポピュラー音楽』(ミュージックマガジン、1992年) ブルーノ・ネトル『世界音楽の時代』(勁草書房、1989)など
履修上の注意
毎回、音楽映像の鑑賞があります。その中には、通常では鑑賞のできないような、担当教員の所有するオリジナルな映像も含まれますので、出席を重視します。
その他
新型コロナ禍でなかなか難しいことではありますが、授業では随時、関連音楽イベント情報も提供します。ヴァーチャルなイベント等も増えてきましたので、積極的に参加できる学生を歓迎します。 また、授業に対する質問やご意見ご感想等は、常時ITC-LMSで受け付けますので、大いに活用してください。
実務経験と授業科目の関連性
教員には音楽ライブ・コンサートの企画・製作・出演等の経験があります。