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最終更新日:2024年4月22日

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造形空間芸術論I

マンガの中の言葉・マンガにとっての言葉
「マンガとは何か」という問いには、このカテゴリにとって何を不可欠なものと考えるかに応じて様々な回答があり得る。この授業では、まずはこの問いをめぐる複雑さを理解することを目指す。より具体的には、基本的な文献と様々な境界的な事例に触れることを通して「マンガとは何か」について適切な形で”分からなくなる”ことが本授業の目標のひとつである。
 その上で、より具体的なテーマとして「マンガとは何か」という問いに「言葉」という要素がどのように関わっているのかに関する検討を行う。主に戦後初期の作品や掲載媒体を参照しつつ、適宜「マンガにおける言葉」について論じた文献の読解を行い、認識を深める。
 また、受講者には、こうした問題意識を踏まえつつ、作品の分析・批評の実践も行ってもらう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1113
FAS-CA4C13L1
造形空間芸術論I
岩下 朋世
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
第1回:受講者のマンガ受容経験に関する質疑および授業のガイダンス 第2回:「マンガとは何か」をめぐる問題 第3回:「マンガとは何か」をめぐる境界的事例 第4回:「マンガとは何か」と言葉 第5回:マンガにおける言葉:少女マンガにおける言葉 第6回:マンガにおける言葉:マンガにおける「歌詞」について 第7回:マンガを取り巻く言葉:マンガとその掲載媒体 第8回:マンガを取り巻く言葉:マンガとその批評 第9回:受講者による発表およびディスカッション 第10回:受講者による発表およびディスカッション 第11回:受講者による発表およびディスカッション 第12回:受講者による発表およびディスカッション 第13回:受講者による発表およびディスカッション 第14回:受講者による発表およびディスカッション 第15回:全体の総括 *発表回数等は受講者数などに応じて適宜調整する。
授業の方法
前半は講師による講義および文献の講読を中心に行う。後半で講義・講読で提示した問題関心を踏まえ、受講者による発表およびディスカッションを行う。また、ディスカッションでの検討を踏まえて発表内容に基づいたレポートを執筆してもらう。
成績評価方法
授業参加の度合い、発表内容および期末レポートによって評価する。
教科書
特に指定しない。授業内で講読するテキストはその都度コピーを配布する。
参考書
岩下朋世『少女マンガの表現機構ーひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫」』NTT出版、2013年 大塚英志『戦後まんがの表現空間』法藏館、1994年 鈴木雅雄編『『マンガを「見る」という体験―フレーム、キャラクター、モダン・アート』水声社、2014年 鈴木雅雄・‎中田健太郎編『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』水声社、2017年 橋本治『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ前篇』河出書房新社、2015年 橋本治『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ後篇』河出書房、2015年 吉本隆明『吉本隆明全マンガ論』小学館クリエイティブ、2009年 その他、必要に応じて授業内で紹介する。
履修上の注意
履修上の注意 履修にあたって特別な条件はないが、マンガへの積極的な関心は必要である。受講にあたっては「これはマンガなのか。それともマンガではないのか」といった疑問を抱かせるような境界的な事例について目配りをしてほしい。