学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年10月17日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
表象文化史
介入の美学:演劇と社会の関係を再検討する
社会が不安定化した時代においては、より良い社会を目指して自ら社会に介入しようとする芸術実践が数多く見られます。介入(intervention)とは、危機的とされた社会状況に自ら混ざり込もうとすることであり、芸術はそのことによって、社会と芸術との境界を揺るがそうとしてきました。特に、デモや政治集会と同様に生身の人間が集う場を生成するという特色を持つ演劇分野においては、社会への介入がたびたび重要なテーマとなってきました。しかしそこには一方で、社会実践が掲げる目標と、芸術それ自体の存在意義との不一致による矛盾や葛藤も生じています。
この授業では、歴史的な実例を紹介するとともに、あえてその「美学(aesthetics)」を問うことによって、こうした試みが抱える矛盾を再検討するとともに、その可能性を模索することを目指します。aestheticとはもともと、必ずしも快さ、心地よさをもよおす「美しいもの」を追求する概念ではなく、広く人間の「感性」のあり方を問う概念です。この授業においても、狭義の「美」には収斂しない、広い意味での感性の働きを考察していきます。
MIMA Search