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最終更新日:2024年4月22日

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表象メディア論

「私」のメディア性、あるいは孤独の不可能性について
近代芸術の大きな特徴のひとつはその個人性にあり、私が私について語るという行為が近代文学の基本形をなしている。しかしその一方で、私語りは私だけでは完結せず、それを聞く他者を求める。「私」は他者というメディア=媒介なしには成立しえない。現代のSNSにいたるまで、近代の私語りを貫くこのジレンマについて考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1104
FAS-CA4C04L1
表象メディア論
乗松 亨平
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
ルソー、ドストエフスキー、トルストイらの私語りのテクストと、それらに対する批評を出発点にして、「私」のメディア性について考える。併せて、親密圏/公共圏(アーレント、ハーバーマス)、マスメディア史、主体性(フーコー、ナンシー、バトラー)などに関する理論を参照する。20世紀以降のテクストや現代のSNSについても適宜扱う。 ※第1週目(4/10)にオンラインで簡単な顔合わせとZoomの練習を行うが、これには参加できなくても問題ない。第3週目(4/24)から授業を開始する。それまでに、ルソー『孤独な散歩者の夢想』を読んでくること(翻訳はどれでもよいが、授業では岩波文庫版(今野一雄訳)に準拠する)。
授業の方法
講義と発表による。受講者は課題テクストを事前に読んでくることが求められる。課題テクストは日本語か英語。授業での発表形式は参加者の人数による。
成績評価方法
授業での発表と期末レポートによる。
教科書
プリントで配布する。
参考書
授業内で指示する。
履修上の注意
発表が難しい事情のある者は相談すること。