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最終更新日:2026年10月16日
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文化人類学特殊講義(自然の民族誌)
「自然」の民族誌
An Ethnography of Nature
【「自然」の民族誌】
グローバルな気候変動と「人新世」が語られる今日、人類学は、これまで「自然」と呼ばれてきたものをどのようにとらえ直すことができるだろうか? いわゆるポストモダン人類学や存在論的転回、マルチスピーシーズ民族誌などの後で、人類学は「自然」についていかに書くことができるだろうか? そして、そのような人類学/民族誌は、いかなる意味で〈現在〉をとらえるものとなりうるだろうか?
本講義は、1990年代以降の人類学において主要な問題系の一つとなってきた「自然」の人類学/民族誌を主題とする。事例として取り上げるのは、講師自身の研究対象であり、現代の環境危機において象徴的な意味を帯びていているサンゴ礁という生態系である。本講義では、講師が2008年以来フィールドワークを続けてきた南西太平洋ソロモン諸島のサンゴ礁居住民と、現代日本におけるサンゴ礁科学・保全活動という2つの事例を対称的に扱うことを通して、「自然」の現代的なありようをとらえる民族誌の可能性を探る。
内容はすべて現在進行形の研究であり、受講者には、実際の民族誌の形成過程を目撃し体験してもらうことを意図している。それを通して、人類学理論の現代的展開や、今日の人類学においていかなる民族誌を実践すべきかについて、自分の見解を述べることができるようになることが目標である。
*感想を聞く可能性があるので、初回講義までになるべくアナ・チン『マツタケ――不確定な時代を生きる術』(みすず書房)に目を通しておいてください。
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