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最終更新日:2024年10月18日

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文化人類学特殊講義(中国研究の人類学)

中国の社会文化に関する人類学的研究の射程
授業概要:この授業では、中国、欧米、日本の文化人類学者の中国研究に関する古典的及び最近の著述を精読し、中国の歴史や文化、社会構造に関する理解を深めるとともに、それぞれの研究者の視角や、到達した認識的境地、及び研究手法を把握し、文化人類学による中国研究の射程とその可能性を検討する。
到達目標:文化人類学による中国研究の基本的な状況を把握すること、先行研究の精髄を吸収すること、中国の社会と文化に関する理解を深めること、様々な視座や方法論を学習し比較することを通して自らの視点を着実に考えることを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C102313
FAS-CA4B22L1
文化人類学特殊講義(中国研究の人類学)
NIE Lili
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
授業担当者は、教科書とする下記の著述に関して、それぞれの内容や、研究視角、方法論などを紹介し、それらを踏まえて文化人類学による中国研究の基本的な発展過程やその射程を講義する。履修者はそれぞれ教科書を精読し、その内容について発表する。討論を重視する授業であるので、自らの担当以外の本についてもおおよそその内容を事前に把握することを勧める。
授業の方法
履修者の発表とそれを踏まえてのディスカッションがメーンであるが、教員も意見参加しながら文献に関する補足説明をする。
成績評価方法
授業参加状況の平常点、発表の出来具合及び期末レポートで評価する。授業に積極的に参加したか、発表のプレゼンテーションは教科書の内容を適切に把握し理路整然に整理したか、討論時に自らの思考を呈示したかなどが評価の対象となる。期末レポートは、学習内容を要領よくまとめられたか、履修を通して進歩が見られたか、自らの思考を呈示できたかなどを踏まえて評価する。
教科書
1.M.フリードマン、田村克己他訳『中国の宗族と社会』弘文堂、1988年 2.M.フリードマン、末成道男他訳『東南中国の宗族組織』弘文堂、1991年 3.G.M.スキナー、今井清一他訳『中国農村の市場・社会構造』法律出版社、1979年 4.費孝通、西澤治彦訳『郷土中国』風響社、2019年 5.費孝通、西澤治彦他訳『中華民族の多元一体構造』風響社、2008年 6. 瀬川昌久他編『「宗族」と中国社会 その変貌と人類学的研究の現在』風響社、2016年 7. 瀬川昌久『連続性の希求 族譜を通じてみた「家族」の歴史人類学』風響社、2021年 8.聶莉莉『劉堡』、東京大学出版会、1992年 9.聶莉莉『中国民衆の戦争記憶 日本軍の細菌戦による傷跡』明石書店、2006年 10.聶莉莉『「知識分子」の思想的転換 建国初期の潘光旦、費孝通とその周囲』風響社、2018年 11.曽士才他編著『大地は生きている 中国風水の思想と実践』てらいんく、2000年 12.西澤治彦他編『フィールドワーク 中国という現場、人類学という実践』風響社、2017年
参考書
授業時に紹介する。
履修上の注意
自分の担当する以外の教科書の内容も事前に把握すること。
その他
一回目から対面で授業する。