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最終更新日:2025年4月21日

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文化人類学特殊講義(移動の人類学)

移動の人類学―ノマディズムからモビリティ論の新展開まで
移動は人間の生にとって身近で必然であるものですが、しばしば移動に根差した生は、特別な能力や例外的なものとして捉えられもします。この授業では、ノマディズムやモビリティという視点から、多様な仕方で動き繋がる身体やモノや環境を論じた文化人類学の文献を講読し、そこで提起された概念や視点を各回の全体ディスカッションを通して深く掘り下げることで、移動の人類学の視座から現代社会における社会問題や文化事象を批判的に考察する力を高めます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C102307
FAS-CA4B22L1
文化人類学特殊講義(移動の人類学)
左地 亮子
S1 S2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1.ガイダンス(オンライン) 2.講義:フランスのマヌーシュとノマディズム 3.文献講読:マヌーシュの住まいと死 4.文献講読:マヌーシュの共同体 5.文献講読:現代世界の新たなノマド 6.映画視聴と中間討論:バンライフ・車上生活 7.文献講読:『モビリティと物質性の人類学』 8.文献講読:徒歩巡礼/自転車競技 9.文献講読:身分証/流れ橋 10.文献講読:タクシー/道路 11.文献講読:登山/航海 12.文献講読:砂漠のノマド/難民 13.総合討論 *受講生の人数や関心に応じてスケジュールや講読文献を変更する可能性があります。
授業の方法
・文献講読を中心とした演習形式で行う。発表担当者(グループ)は、レジュメを作成し、発表する。加えて、発表の内容を発展的に理解していくための全体ディスカッションを運営してもらう。 ・講読する文献は初回に提示する。ただし、受講生の中から希望があれば、それも考慮して講読する文献を決定する。 ・映像資料を活用し、授業を進めるとともに、期末課題の一部として受講生が映像作品を提出することもできる。
成績評価方法
授業への出席及び全体討論への貢献度、発表の内容、リアクションペーパーやレポート等の提出課題の内容を総合し、東京大学の成績評価基準に準拠して評価を行う。
教科書
古川不可知(編著) 2024『モビリティと物質性の人類学』春風社 このほかオンラインで入手可能な文献を講義にて共有する。
参考書
左地亮子 2017『現代フランスを生きるジプシーー旅に住まうマヌーシュと共同性の人類学』世界思想社 このほか適宜教員が紹介する。
履修上の注意
・第1回の授業(オンライン)では、受講の方法、授業の内容、成績評価の方法、参考文献等の説明を行い、発表担当を決めます。履修の可能性がある人は必ず出席してください。 ・事前学習として、毎回の授業の前に課題文献を読んできてもらいます。映画や映像民族誌を見てもらうこともあります。 ・全体討論では、積極的に発言する姿勢を求めます。