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最終更新日:2026年10月16日

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社会人類学理論Ib

入門ゼミ:ジェンダーと文化人類学
※入門ゼミ「ジェンダー」を履修済の方は再履修できません。
女性や性差をめぐる人類学的研究が直面してきた問題のひとつは、異なる立場や価値のあいだに生じる緊張を、どのように理解し記述するかという問題であった。本授業では、こうした対立を単純化することなく、しかし断絶のままにもせず関係として捉え直す試みについて、女性や性差の問題を扱う人類学的研究の展開を手がかりに考えていく。

1970年代、女性の権利や社会的不平等への関心を背景に出発したこれらの研究は、社会的実践への関与と、文化の多様なあり方を比較・理解しようとする人類学的関心とのあいだで展開してきた。その過程で、研究の前提となる概念やカテゴリーの妥当性、研究者の位置性、知識の成立条件、さらにはフィールドでの関わりや経験をどのように記述するかといった問いが提起されてきた。授業では、こうした問題が民族誌の方法や記述のあり方にどのような影響を与えてきたのかを検討し、差異を単純化せずに他者との関係を捉えようとする近年の議論や試みにも触れ、その意義や課題について考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1009B
FAS-CA4B08S1
社会人類学理論Ib
中村 沙絵
S1
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
第1回 人類学における女性研究の出発点(政治的関心と書き方の実験) 第2回 カテゴリーと比較の問題(自然/文化の再考とフェミニズムの前提) 第3回 主体と自由の再考(抵抗から倫理的実践へ) 第4回 知識の成立条件(「客観性」と状況づけられた知、現実の共-構成) 第5回 vulnerable observer(関与・感情・接触の経験をどう書くか) 第6回 「ホーム」とは何か?自己の位置と語り 第7回 民族誌の方法 差異を消さずに関係を書く
授業の方法
指定文献について履修者による短い発表(文献を読んで感じたことや考えたこと)を行う(各自1回)。担当回は第1回に決定する。授業は講義と発表をもとにしたディスカッション形式で行う。 ※人数等に応じて方法を変更する可能性がある。履修者数が多い場合は、発表の代替としてコメントシート(3回分)の提出を求めることがある。
成績評価方法
授業への参加状況、発表またはコメントシート、最終レポートにより総合的に評価する。
履修上の注意
文化人類学に関連した基礎科目を受講済であることが望ましい。 入門ゼミ「ジェンダー」を履修済の方は再履修できないので、確認すること。