授業の目標・概要 : 本演習は、フランス現象学のパイオニアとなったモーリス・メルロ=ポンティ(1908–1961)の代表作『知覚の現象学』(Phénoménologie de la perception)をフランス語で講読する演習です。西洋哲学史においては副次的なものとして扱われることが圧倒的であった<身体>からこそ、認識の基盤とも言える感性・感覚の不可思議を紐解こうと力を尽くしたメルロ=ポンティの奮闘を丁寧に追っていきます。また、メルロ=ポンティが開拓したとも言える、哲学という分野の枠を超え、当時の最新の生物学、生理学の見識にも(時には無批判ながらも)示唆を得ながら知覚とは何かを理解しようと努めたその方法そのものの足跡を辿っていくことが目標です。1学期間で『知覚の現象学』全章を扱うことはできませんが、後半で扱われる自由論との繋がりを念頭に置きながら、なぜメルロ=ポンティはこのような知覚論を展開したのかについて考えながら読んでいきます。各回にてレジュメ担当者による発表、質疑応答と小グループごとでの議論・全体議論の時間を設ける予定です。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08B1030
FAS-BA4B01S4
専門フランス語(30)
桑山 裕喜子
S1
S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語/フランス語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
4/7授業概要・著者紹介・導入
4/14Avant-propos (序文)
4/21L’introduction 1 « La ‘sensation’ » (序論I 「感覚について」)
4/28L’introduction 1 « La ‘sensation’ » つづき
5/12L’introduction 2 « L’‘Aassociation’ et la ‘projection des souvenirs’ »
(序論 II 「連想なるもの、記憶の投影について」)
5/19休講 (補講日: 6/1予定)
5/26L’introduction 2 « L’‘Aassociation’ et la ‘projection des souvenirs’ »
(序論 II 「連想なるもの、記憶の投影について」)つづき
6/1L’introduction 3 « L’‘attention’ et le ‘jugement’ » (序論III「注意・判断なるもの」)
6/9 L’introduction 3 « L’‘attention’ et le ‘jugement’ » (序論III「注意・判断なるもの」)
6/16L’introdution 4 « Le champ phénoménal » (序論IV 「現象野」)
6/23Première partie : Le corps. I. Le corps comme objet et la physiologie mécaniste (第一部「身体」I : 客体としての身体および機械論的生理学)
6/30Première partie : Le corps. II. L’expérience du corps et la psychologie classique (第一部「身体」II: 身体の経験および古典的心理学
7/7Première partie : Le corps. III. La spatialité du corps propre et la motricité (第一部「身体」III: 自己の身体の空間性および運動性)
7/14前回の続きと総合ディスカッション
授業の方法
ゼミ形式です。レジュメ担当者による発表後、質疑応答、ディスカッションの時間があります。
講読するテキストは下記の通りです。(UTOL上に該当箇所をアップロードします。)
Merleau-Ponty : Phénoménologie de la perception. Gallimard, Paris, 1945.
授業で和訳を参照する場合は、下記のものを念頭においています。
M. メルロー=ポンティ『知覚の現象学』(竹内芳郎・小木貞孝訳) みすず書房1967/1974年。