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最終更新日:2026年10月16日

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少人数講義(山本浩司Ⅰ)

市場の過去・現在・未来: 歴史的に考えるビジネスと社会、マーケットと幸福、利潤と福祉 
ビジネスと経済市場は人びとを幸せにできるのだろうか。それとも、否が応でも性別・職業・教育による格差を生み出し、不正確な情報を売り物にし、特定のマイノリティグループを抑圧し、さらには生活の基盤や生態系そのものをも脅かしてしまうのだろうか。データにもとづいた分析だけでこうした問題を十分に解決することがもしも難しいのだとしたら、質的分析にはどのような役割があるだろうか。そして、東アジアのトップ校の一つともいえる本学に身をおく私たちには、何ができるのだろうか。

本演習では、このような「正しい答えのない問い」に各人が向かいあうために必要な知的な土台を提供する。そのために事例として特に注目するのが「最初の産業社会」として長らく注目を集めてきたイギリスの歴史である。

以上をふまえ、本演習では日本語および英語の重要文献を正確に読み解き、論点を把握し、背後にある大きな研究動向を理解する。こうした文献読解の作業を通じて、西洋世界における資本主義の史的展開について理解を深め、さらにはビジネスと社会、マーケットと幸福、資本主義と福祉の関係について、歴史的視点から探求をする。最終的には国際的に通用する高いレベルで上記テーマに関係する問題群を歴史的に分析するための土台を提供したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0704900
FEC-WW4803S1
少人数講義(山本浩司Ⅰ)
山本 浩司
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
経済学部
授業計画
扱う文献は、古典的文献では、労働や格差の問題を扱ったE.P. Thompsonの'Moral Economy of the English Crowd'(1971)や、ジェンダーと経済についてのJane Whittleの研究成果(2019)などを議論したい。ただし、受講者の興味に応じて文化史・社会史・科学史・社会学・人類学などの知見を動員した学際的文献を扱う可能性もある。 開講者の基本的問題関心については、岡崎哲二編『経済史・経営史研究法』有斐閣、2022年所収の「時代と向き合う西洋経済史」をご確認いただきたい。
授業の方法
ゼミ形式で行う。事前に指示された「論点」を頼りに文献を毎週1-2本読んでもらい、論点について順番にプレゼンとQ&Aをしてもらう。ただし、難しいテキストを扱う場合は、受講者がレジュメを準備して発表をする輪読形式を採用する場合もある。
成績評価方法
出席・プレゼン
履修上の注意
担当教員が2026年夏まで1年間サバティカル研修で海外滞在のため、本来演習として開講しているゼミを26年度に限り少人数講義として開講するものである。 4年生の参加も認める。 3年生については、4年時に演習を履修し卒論に取り組むことに関心がある受講者を特に歓迎する。 イギリスの拠点大学などで行われている参加型のディスカッションを採用している。またサブゼミ的な位置付けで、山本研究室の大学院生やポスドクを交えた共同ミーティングも頻繁に行う予定である(使用言語は英語8割)。大学にいる間に質的議論のメソッドを身につけたい学生や、院生やポスドク研究員と一緒に学びを深めてみたいという知的好奇心豊かな学生を特に歓迎する。