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最終更新日:2025年4月21日

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少人数講義(高橋悟Ⅱ)

繰り返しゲームについて
繰り返しゲームは、長期的関係にあるプレーヤーたちの戦略的意思決定を扱う動学ゲームの一種で、形式的には、同じ静学ゲームを何度も繰り返すゲームのことを指します。このようにシンプルな定義にも関わらず、繰り返しゲームには多種多様な戦略が存在し、各期のゲームを個別に分析していては説明できないような行動も均衡として現れます。その一方で、多くの場合にフォーク定理と呼ばれる結果が成り立ち、均衡利得全体の集合がfeasibilityとminmax値のみによって特徴づけられます。繰り返しゲームは、カルテルや談合について考えるための基本的な理論的枠組みであり、ヒトやチスイコウモリの利他的な行動に究極的な説明を与える理論のひとつでもあります。

この授業では、繰り返しゲームの標準的な内容について、Mailath and Samuelsonの教科書に沿って講義します。人生は一回限りですが、繰り返すことによってのみ見える世界もあるかと思います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0704881
FEC-WW4803S1
少人数講義(高橋悟Ⅱ)
高橋 悟
A1 A2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
経済学部
授業計画
教科書に従いますが、実際の進行速度は受講者の理解(の分布)に応じて調整します。 1.完全観測 2.(不完全)公的観測 3.私的観測 4.評判
授業の方法
講義と学生の発表
成績評価方法
宿題と発表
教科書
George J. Mailath and Larry Samuelson (2006), Repeated Games and Reputations: Long-Run Relationships, Oxford University Press. (Georgeのホームページに誤植の訂正があります。)
参考書
特になし
履修上の注意
ゲーム理論の基本的な知識(専門科目1「ゲーム理論」相当)を前提とします。令和5年度の少人数講義は春学期、秋学期ともに開講しますが、内容は独立しています。どちらか一方だけを履修しても構いません。