テキストを中心に受動的に学習することよりも、現実問題への応用のプロジェクト、実験、理論的問題の討議などを第一の目的とし、必要に応じてテクニック・情報を適宜学習する。このようにして参加者自らが研究を行うことにより、理論的な思考、明確なプレゼンテーション、生産的な議論のしかた、現実問題への応用のセンスなどを培ってゆきたい。
取り上げるトピックスは、
①最新の研究成果に関連していて、
②かつ現実の社会経済問題を考えるのに役に立つ
ようなものを選ぶことを伝統としている。
ちなみに昨年は、AI技術を応用した制度設計に取り組んだ。経済理論を用いて最適に設計された制度を社会で実用化する試みは、「マーケットデザイン」と呼ばれ、大きな成果を上げているが、現実において重要な制度設計の問題は複雑すぎて解けない、ということがよく起こる。このとき、AI技術を応用して、人間の手では解くことが困難な制度設計を行うことが考えれらる。ゼミ生はマーケットデザインと機械学習などのAI技術を学ぶとともに、いくつかのグループに分かれてこれまで困難と思われてきた制度設計にAI技術を用いて挑戦した。これは、経済学と計算機科学の学際研究であるため、九州大学および京都大学のAI研究室との研究交流を行っている。
本年もこの線に沿った研究をする予定であるが、詳細は開講時に学生と相談の上決定する。